学習と健康・成長

ICTツールはどう使う? 子どものプレゼンテーション力を育てるには

2020.10.06

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夏野 かおる
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オンラインでのコミュニケーションが増えた今、ICT(情報通信技術)を活用したプレゼンテーションの機会が子どもたちの間でも増えています。何を伝えるか、どんな資料を用意するか、どのようにスピーチするか。プレゼンに求められるポイントについて、プレゼンテーション講座を用意し、毎年プログラミングコンテストを主催する「Tech Kids School」に聞きます。

Tomohiro_Ueno

話を聞いた人

上野朝大さん

株式会社CA Tech Kids 代表取締役社長

(うえの・ともひろ) 2010年、新卒でサイバーエージェントに入社。インターネット広告営業、マーケティング事業部長、アプリプロデューサーを経て、2013年5月サイバーエージェントグループの子会社として株式会社CA Tech Kidsを設立し代表取締役社長に就任。現在、株式会社キュレオ代表取締役社長およびサイバーエージェントエデュケーション事業部部長も兼任。一般社団法人新経済連盟 教育改革プロジェクト プログラミング教育推進分科会 責任者の他、文科省プログラミング教育関連各種委員も務め、プログラミング教育の普及、推進に尽力する。スクール生からは「ウエンツ校長」の愛称で慕われる。

大事なのは舞台度胸、テクニックはそのあと

――プログラミング教室である「Tech Kids School」がコンテストの機会を設けたり、プレゼン講座を開講したりと、“伝える”ことを重視しているのはなぜでしょうか?

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Tech Kids Grand Prix2019ファイナリストのプレゼンの様子

スポーツでも、音楽でも、多くの習い事には子どもの成長を見る機会が設けられています。スポーツであれば競技大会、音楽であれば演奏会などの形で、保護者は子どもの学習成果を確認できます。

そこでプログラミングでも学習成果が披露できるよう、プレゼンの機会を設けることにしたのです。というのも、プログラムは誰かに使ってもらうことを前提に制作するものだから。

ただ作品を作って終わりでなく、「このゲームではこんな工夫を施している」「こんなふうに使いやすく設計したアプリだよ」と他の人に伝える。誰かが使うツールとしてアピールすることまで含めてこその、プログラミング教育なのではないか。

そんな思いから、当スクールでは普段の授業に加えてプレゼン講座を開講しているほか、年1回、全国の小学生から作品を募るコンテストを主催しています。こうした“伝える”重視の姿勢は、7年前のスクール設立時から変わっていません。

――子どもにプレゼンについて教える際、どんなことを意識していますか?

プレゼンの細かなテクニックも重要ですが、それ以上に人前でしっかりと物事を伝えきる「舞台度胸」をつけてもらうように意識しています。

そもそも、“よいプレゼン”には2つのレベルがあります。まず内容がきちんと伝わるかどうか、次に魅力を感じてもらえるかどうか。大前提として、聞き手に内容を理解してもらえなければ、どんなにテクニックを凝らしても意味がありません。

凝った資料やジェスチャーが生きてくるのは、基本的なポイントが達成できてからです。聞き手のことを考えず、言いたいことを脈絡なく話してしまったり、ボソボソと小声だったり、聞き手と目線を合わせられなかったりすれば、「魅力を感じてもらう」のは難しいでしょう。

これらの基本を習得するには、ある程度の場数をこなして、「舞台度胸」を身につける必要があります。この原則を忘れないようにしましょう。

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