学習と健康・成長

コロナ禍に負けない! 4日間の修学旅行、オンラインでやってみた

2020.10.15

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山下 知子
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新型コロナウイルスの感染拡大は、児童・生徒の校外学習や修学旅行にも大きな影響を与えています。田園調布学園高等部(東京都世田谷区)の1年生(当時)も今年3月、九州への5泊6日の修学旅行(学習体験旅行)が中止になってしまいました。しかし、同校の教師や生徒は諦めず、オンラインと近距離の現地学習を組み合わせる形で9月、4日間の学習体験を実現させました。名付けて「よかとこプログラム」。どんな学びとなったのか。体験の様子をのぞいてみました。(写真は、小峰秀孝さんの話を聞き、質問に立つ田園調布学園の生徒=9月、東京都世田谷区の田園調布学園)

貴重な機会をなくさせない

田園調布学園では毎年3月下旬、1年生が5泊6日で九州を訪ね、原爆や水俣病について学んでいます。今年も約200人の生徒が、鹿児島から熊本、天草を抜け、長崎、佐賀とまわるはずでしたが、コロナ禍でいったん延期し、7月に中止することを決めました。

けれども、「この学年だけ貴重な学びの機会がなくなってしまうのは残念」と、教師や旅行委員の生徒たちは、オンラインも活用して日程の一部だけでも実現できないかと模索。現地での講演を依頼していた団体などにお願いし、新たな日程を作り上げました。川口重雄教諭(63)は「九州には原爆や水俣病、諫早干拓など、現代社会の重要な問題が詰まっており、生徒には向き合って考えてほしいと思いました」と話します。

新たなスケジュールは9月1日午前9時25分、講堂に集まってのガイダンスからスタート。2日目には長崎の被爆者や諫早湾干拓問題に関わる識者、3、4日目には水俣病患者家族の話をオンラインで聞くことにしました。さらに、埼玉県東松山市にある「原爆の図丸木美術館」への訪問も組み込み、4日目の午後まで続く盛りだくさんの内容になりました。

オンライン修学旅行のスケジュール
※スケジュールは一例。班によって異なる

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