学習と健康・成長

本田圭佑によるオンライン校の学びとは 運営会社「NowDo」の鈴木良介副社長に聞く

2020.10.20

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阿部 花恵
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「月額1ドルで好きなだけ遊べる、中高生のためのオンラインスクール」というコピーとともに、2020年7月に新設した「NowDo」。サッカー元日本代表の本田圭佑さんが立ち上げたオンラインスクールとしても知られています。なぜスクールを立ち上げたのか、利用者はどんな学びを得られているのか。本田圭佑さんと共にNowDoを立ち上げたNowDo株式会社取締役副社長兼COOの鈴木良介さんと、地方在住で実際に講義を受けている中学1年生の小田航さんに伺いました。

Ryosuke_Suzuki

話を聞いた人

鈴木良介さん

Now Do株式会社 取締役副社長

(すずき・りょうすけ)1981年、東京都出身。本田圭佑と共に2010年から国内外でサッカークリニックなどを開催。12年にはSOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOLを本田と共に立ち上げ全国76校にわたる国内外でサッカースクール、施設運営事業を行うSOLTILO 株式会社を設立。取締役副社長に就任。スポーツ競技におけるセンシング技術を使った(ウェアラブル)IoT事業ビジネスを展開するKnows株式会社、幕張ベイエリア内の認可保育園、インターナショナルスクールの経営を行うSOLTILO CCC株式会社の代表取締役社長も務める。

日本の子どもはなぜ「手を挙げない」のか

――オンラインスクール「NowDo」を立ち上げた背景について教えてください。

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NowDoの立ち上げメンバー(提供:鈴木良介さん)

もともと、僕と本田は子ども向けのサッカースクールを10年近く運営してきました。ただ、指導を重ねるほどに、「今の日本の教育の課題にも向き合わざるを得ない」という悩みが大きくなって。というのも、自分の頭で考えられる子どもが極端に少なかったから。

日本の場合は指導者が「今からこういうトレーニングをやるよ」と伝えると、「大人の言うことは正解だ」という常識が刷り込まれているからか、だいたい素直に従うんです。「質問がある人は?」と投げかけても、手が挙がらないことが多い。

でも、海外で同じように指導をすると、「何のためにこのトレーニングをするんだ?」という質問が返ってくるんですね。自分の頭で考える、自分の言葉で発信する。そういう自律の姿勢を身につけている子どもは、日本にはとても少ないと肌で感じていました。

また、家庭の経済状況によって、高い月謝を払って教えてもらうことが難しい子どもたちも大勢います。経済格差によって、教育格差が生み出されている。それは日本だけに限らず、海外でも深刻な問題です。

そういう現状を解決するためには何ができるのか、どんな場をつくれるのか。長年模索してきた結果、「学びたい」と思ったらすぐにアクセスできるオンラインスクールの可能性にたどり着きました。

オンラインスクールの強みは、住んでいる地域に関係なく、誰もが参加できる点です。月額1ドルというリーズナブルな価格設定にしたのも、できるだけ幅広い層の子どもたちに一流のプロからの言葉や思考を届けたかったから。月1ドル程度であれば自分のお小遣いから出せる、という中高生は多いはずです。

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――「NowDo」に入会すると、具体的にどんな学びを得られるのでしょう?

NowDoでは開校以来ほぼ毎日、各業界のトップランナーによる講義をライブ配信しています。講義のテーマは毎回異なり、AIやプログラミング、映像技術、ジェンダー、性教育、栄養学、起業など本当にさまざま。中高生なら誰でも、これらのライブ講義を月額1ドルで視聴できます。今はまだ準備段階ですが、いずれはアーカイブ動画も見放題にしていきます。

講師の方々には、「リアルな真実を10代にぶっちゃけてください」とお願いしています。検索すればすぐ出てくるような表層的な情報は要りません。そうではなくて、これまであまり公にしてこなかった失敗談や言いづらい本音、人生で後悔していることなどを、「NowDo」という場を通じて伝えてほしい。

例えば、起業って華やかなイメージがありますけど、「借金を抱えている」という内幕までは、みなさん表に出さないですよね。でも、借金の額や事業計画などのリアルな部分がわかると、起業の見え方がまったく変わってきます。

受講している中高生からも、毎回バンバン質問が出てきます。しかも上辺だけの軽い質問ではなくて、鋭い質問が多く飛び出します。

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