エデュアお悩み相談室
熱意に欠ける小5の娘 頑張る気持ち引き出すには? 佐藤ママ「ガッツで問題は解けません」
2020.10.23

- 精神論で追い詰めない
- 「きちんと学べば成績は必ず上がる」という原則を理解する
- 間違えた問題は、間違えたポイントや理由、不足している知識を明確にして丁寧にやり直す。
《質問者》
娘が中学受験を目指しています。塾の課題は素直にやるし、それなりに勉強もしているのに成績が伸びません。言われたことはやるのですが、自ら考えるガッツに欠けます。塾の先生には「『合格したい』『この学校に行きたい』という熱意がない」と指摘されました。「何が何でも頑張ろう」という気持ちを引き出すには、どうすればよいでしょうか。(東京都 小5女子の母)
今号の回答者は「佐藤ママ」
《回答》精神論で追い詰めないで
簡単にまとめると「やっているのに成績が上がらない」ということですよね。そして、親と先生は「ガッツ、熱意、やる気がない」と定番の分析。たどり着いた結論が「頑張るという気持ちを引き出したい」で、子ども自身の責任とし、本人に何とか頑張らせようと思っているわけです。
まずはお母さんの言葉を精査してみましょう。①塾の課題は素直にやる→やるのは当たり前です。②それなりに勉強もして→「それなり」とはどの程度? ③言われたことはやる→これも当たり前。④自ら考えるガッツに欠ける→自分で考えられないのは実力がないだけ。ガッツのせいではない。⑤受かりたい、行きたいという熱意がない→熱意では問題は解けない。⑥何が何でも頑張ろう→そんなこと、できますか? 頑張れるのは、それなりの実力があった時のみです。
要するに、お子さんは実力が足りません。まずは「きちんと学べば成績は必ず上がる」という原則を理解してください。成績不振は間違った学び方のせいです。おそらく、計算力が弱い、国語の知識分野の定着が甘く読解力が未熟、理科と社会の内容の理解が不足、そして全てにおいて繰り返しのトレーニングが圧倒的に不足していることなどが原因ではないでしょうか。