国語のチカラ ~「読み、書き、表現」アップの鉄則~

子どもを読書好きにする 親のかかわり方、五つのポイントとは? 

2020.10.26

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南雲 ゆりか
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10月27日から読書週間が始まります。 本を読みたがらなかったお子さんが、夢中になって読める本と出会ったことで読書好きになったり、読解力が飛躍的に向上したりすることがよくあります。 今回は、お子さんがお気に入りの本に出会い、読書を楽しめるようになるためにどのようにかかわっていけばよいかをお話ししたいと思います。

読書嫌いのお子さんには読み聞かせから始める

自ら読むきっかけづくりとして読み聞かせは有効です。読み聞かせは幼児期にするものだという印象がありますが、本を読んであげると6年生のお子さんでも熱心に耳を傾けます。

ただ読み聞かせるだけでなく、おもしろそうな場面で読むのを中断し、続きを本人に読ませる、一緒に本を見ながら交互に音読する、などの工夫もしてみるとよいでしょう。

本を音声で聴く「オーディオブック」など音声コンテンツを採り入れるのも手です。言葉から場面を想像したり、ストーリーを整理したりする力を磨けば、文字で読む場合にも役立ちます。本を見ながら聴いてもよいですし、聴いた後に本で確認するのもよいでしょう。朗読を聴いて楽しむだけでもかまいませんが、それだけに頼ってしまって、文字の本を読まなくなることのないようにしてください。

さて、読書はしているものの、「こんな読み方でよいのか」と、不安を覚える保護者の方もいらっしゃいます。多いのが、「読むジャンルが偏っている」「途中で読むのをやめてしまう」「同じ本ばかり何度も読む」「中学受験に役立てるには」などの相談です。これらについて考えてみたいと思います。

まずは読みたい本を好きなように読ませる

読むことにまだ十分に慣れていない段階では、お子さんが読みたいものを好きに読ませるところからスタートしてください。興味のあることなら、読んでみようという気持ちになるものです。

「図鑑しか読まない」「挿絵の多い本ばかり手に取る」などと心配される保護者の方も少なくありませんが、やめさせる必要はありません。生き物図鑑が好きなら生物に関する読み物をすすめるなど、少しずつ文章量の多い本へとレベルアップできるよう働きかけていくとよいでしょう。

読む力が伸びてくると簡単な本では物足りなくなります。そういうタイミングを見計らって、今まで読んだことのないジャンルの本をすすめてみるのもよいと思います。

1冊を読み通せなくてもとがめない

本をはじめから終わりまで読み通せなくても、叱らないようにしてください。途中でやめてしまうのは、その本がお子さんにあわないからでしょう。

ただし、物語を読むときに冒頭部分の人物・背景の説明が退屈で挫折してしまう場合もあります。そのようなときは、「おもしろそうなところから読んでもいいよ」と声をかけてください。「前の場面はどうなっているのかな?」と確かめたくなって、はじめから読み直す可能性もあります。

説明文も、興味のある章だけを選択して読み、難しそうなところは飛ばしてしまってもよいと思います。

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