入試に役立つ時事ニュース

大坂選手のマスク・重油流出…「なぜ?」から知る世界 親子で新聞スクラップ 体験者に聞く

2020.11.11

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山下 茂
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時事ニュースの知識を問う入試問題が増えています。広範なテーマへの理解を深めるには、「親子スクラップ」という方法が効果的です。子ども向けと大人向け2種類の新聞で、同じできごとを報じた記事を読んでスクラップし、コメントを書き込みます。朝日小学生新聞と朝日新聞を使い、この手法を体験した2組の親子に話を聞きました。

青い海に重油、「どうしてこんなことに」

この夏、インド洋の島国モーリシャス沖で貨物船が座礁し、重油の真っ黒な帯がエメラルドグリーンの美しい海に流れました。テレビでこのニュースを知った東京都大田区の小学3年生、今谷泰朗(やすあき)さんは、リビングの地球儀で場所を確認し、座礁を報じる記事を切り抜いてノートに貼りました。「生き物がたいへんです。早くきれいになってほしいです」とコメントを書きました。

親子スクラップ1
自宅のリビングで地球儀を手に、モーリシャス沖重油流出事故の記事を貼ったノートを見せる今谷泰朗さん

泰朗さんが親子スクラップを始めたのは、新型コロナウイルスがきっかけでした。「感染の影響で、この夏は旅行に行けなかった。実際に体験する機会が減った分、新聞で世界を広げてほしいと思ったんです」と、母親の美貴さんは言います。泰朗さんは、学校から帰ると、リビングで新聞を読みます。ほかにも「黒い雨訴訟」や「香港の民主化運動」の記事を切り抜きました。美貴さんは「活字に親しむ機会になるし、続けていきたい」と話します。

「なぜ黒いマスク」 記事読み上げ、体験共有

東京都文京区の小学5年生、岩本歩大(あゆた)さんが関心を寄せたのは、テニスの全米オープンで大坂なおみ選手が優勝したニュース。「なぜ黒いマスクをつけているのだろう」と、疑問に思ったそうです。父親の祐輔さんは、マスクは差別をなくすための抗議で、書かれていたのは暴行を受けて亡くなった黒人の名前であることを伝える記事を読み上げ、理解を促しました。それを聞いた歩大さんは、スクラップノートに「大坂選手の勇気はすごい」と書き込みました。

親子スクラップ2
大坂なおみ選手の記事を貼ったノートを持つ岩本歩大さん(左)と父親の祐輔さん

歩大さんは毎朝、中2の兄と交代でポストに届いた新聞を取りに行くのが日課で、家庭内では「新首相の菅さんってどんな人だろう」などと、ニュースを読んで感じたことが話題に上ります。祐輔さんは「二つの新聞を親子で読むことで、同じ日の新聞でも『こっちにはこう書いてあるよ』と詳しく説明できる。親子で体験を共有できるのがいいですね」と話しています。

親子スクラップ体験学習 参加者募集

朝日新聞EduAでは、親子で新聞スクラップや作文に取り組む体験学習の参加者を募集しています。教育アドバイザーの清水章弘さんが動画で解説します。参加無料。体験キットと動画URLをお送りします。11月22日(日)締め切り。こちらからお申し込みください。

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