わが子の受験適齢期

小6の夏休み明け、子どもが「なぜか突然、中学受験。」 漫画家・細川貂々さんインタビュー

2020.11.06

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鬼頭佳代
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第一志望に受からなくて当たり前 息子が親を引っ張ってくれた

 ――4カ月の受験期間には、多くのアップダウンがあったと思います。親子での勉強はスムーズにいきましたか?

 やっぱりケンカになることもありました。ツレは「どうしてこれができないんだ」、息子は「もうパパに教えてもらいたくない、これからパパと夕飯食べるなんてヤダ」なんて言い出したり……。

 そんな争いが勃発したら、息子を守ってあげるのも私の役割の一つでした。「大丈夫だからね」と息子の味方をする。家の中で彼の居場所がなくらないように頑張りましたが、時にはクローゼットにこもって出てこないこともありましたね。なかなか難しかったです。

鶴亀算2

――振り返ってみると、4カ月はあっという間でしたか?

 もうめちゃくちゃ長かったです。毎月、違うことが押し寄せてきて。カレンダーを見るたびに、「早く受験の日きて!」と思っていたくらいです。

 特に年末からお正月にかけては大変でした。テレビもいろんな特番をやっている環境で、「気を抜くなと言うのも無理だろう」と思いつつ、「でも、ここで気を抜いたらダメだ」みたいな思いもあり……。

 あと、塾に行かず、親子3人でずっと家にいるので、やっぱり行き詰まりましたね。気持ちの切り替え方は、いつも試行錯誤でした。受験前には、本人もプレッシャーでピリピリしていて、お笑い番組で息抜きをさせたりもしました。あの頃は一番つらかったですね。

 だから、全てが終わって解放された時は、ほっとして脱力しましたね。

 ――それで、受験当日を迎えていくわけですが、本番は何が想像と違いましたか?

 「中学受験は第一志望に受からなくて当たり前」だということです。やっぱり12歳の子ども(息子の場合、11歳でしたが)には受験のプレッシャーって大きすぎて、初めての経験だからうまくいかなかったり、受験当日に体調崩したり……。

 第一志望が不合格になったときも私はショックだったのですが、試験を受けた本人は「あの手応えなら無理だよね」とよく分かっていたようで、逆にどんどん気持ちを切り替えて、前に進んでいきました。息子に引っ張ってもらった感じです。あと、ツレも冷静で。ダメだった時のプランを3パターンぐらい用意していましたね。

 思い返すと三人三様、全く違う考え方や役割だったのが良かったのかもしれません。

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