学習と健康・成長

作文力、上達のポイントは 注目の著書を企画・構成した娘が語る亡き父の教え

2020.11.16

author
ゆきどっぐ
Main Image

コロナ禍の自宅学習をきっかけに5万部のヒットを飛ばした作文ドリル「小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本」(かんき出版)。著者の安藤英明さんは作文指導で有名な小学校教諭であり、小中高のソフトテニスコーチでした。安藤さんの娘であり、同書の企画・構成を担当したライターの佐藤友美さんに父の教え、そして作文力がつく方法を伺いました。

Yumi_Sato

話を聞いた人

佐藤友美さん

ライター

(さとう・ゆみ)1976年、北海道生まれ。ライター・コラムニスト。ファッション誌のライター・エディターとして活動し、テレビやラジオ番組などにも出演。近年、書籍ライターに転向。宣伝会議「編集・ライター養成講座」で講師を務め、文章の書き方などを教える。著書に、「女の運命は髪で変わる」(サンマーク出版)、「道を継ぐ」(アタシ社)などがある。

「できるようになるまで一緒に考える」教育方針

――今年2月に亡くなられた著者の安藤英明先生。佐藤さんのお父様なんですね。

そうです。父は小学校教諭として作文指導をするかたわら、小中高生のソフトテニスコーチとしても活動していました。私は小学2年生からソフトテニスを始めて、中学生の時に父の指導で全国優勝。ザ・体育会系な家庭で、家でも父を「先生」と呼んでいました。

大学とソフトテニスを卒業してから、父と娘という関係に落ち着きましたが、私がライターという職を得ると、ソフトテニス関係の雑誌で連載を持っていた父とは「著者」と「ライター」という関係にもなりましたね。

――安藤先生が大事にしていた教育方針は?

いくつかありましたが、「できない理由をつぶす」という考え方が根幹にありました。

父の口癖は「子どもたちは、勉強でもスポーツでも『できるようになる』方法を知りたがっている」。だから、子どもが「できない」ことは叱らない。どうやったらできるようになるかを一緒に考えていましたね。

例えば、作文が苦手な子は作文用紙の文字数が多すぎて鉛筆が止まるのではないかと考えて、2行分の原稿用紙を作成し、それが書き終わったら教卓まで原稿用紙の続きを取りに来させる。そうやって達成感を得られるようにしていました。

――素敵な先生ですね。

どこでつまずいているのかを子どもの目線に立って真剣に観察する人でした。

作文_1

保護者としては、「待てる親になれ」とアドバイスをされましたね。子どもが喋り始めるまで待つ。そして、何か喋りはじめたら、後回しにせず、その時に聞く。そうしないと、子どもは二度とその内容を口にしない。だから、「どんなに忙しくても、手を止めて聞け」と言われました。

新着記事