エデュアお悩み相談室

コロナ禍の入試、息子をやる気にさせるには 合格率を高めるため、もっと大事なことが…

2020.12.16

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清水 章弘
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  • 合格率を高めるために肝心なのは、適切な目標と逆算的かつ具体的な計画づくり。
  • 現実的な受験校選びは、仮に10校受けるとしたら、チャレンジ校3校、本命校4校、滑り止め校3校のイメージで。
  • 過去問は第1志望は5年分、第2〜4志望は3年分、第5志望以下は2年分解き、苦手単元や問題形式を復習。「焦っても意味がない。とにかく急ごう」と意識が変わる。

《質問者》
高校3年生男子の母親です。今年の夏、新型コロナの影響で部活の大会も委員会活動もできず、不完全燃焼で受験勉強に集中できていません。「いろんなことがうまくいかなくてつらいけど、一歩ずつでも前に進もう」と励ましていますが、頑張れないようです。このままでは志望校には入れないと思います。息子をやる気にさせるにはどうしたらよいでしょうか?(岐阜県 50代女性)

今回の回答者は、教育アドバイザーの清水章弘さん

《回答》 近づく受験、現実見つめ目標と計画を

過去数十年でもっとも過酷な、今回の受験。ご子息に寄り添うお母様には、頭が下がる思いです。焦燥感にかられ、頭を抱えるのももっともです。

しかし、大変申し上げにくいのですが、この時期に「やる気にさせる」という発想では、事態の解決に向かいにくいと思います。やる気が出ないというのは、やる気がないのではありません。「何をしたらいいか分からない」のです。入試が近づき周りは頑張っている中、「このままでは受からない」というのは分かる。でも、何から手をつけて、どのようにすれば合格率が1%でも2%でも高まっていくのかが分からない。ご家庭で解決するには限界があります。1日でも早く、学校や塾の先生に相談し、ご本人との面談をセッティングしてもらってください。そこで決めてもらいたいことは、適切な目標と逆算的かつ具体的な計画です。

お悩み1

まず、受験校です。12月からは現実的に「チャレンジ校」「本命校(適正校)」「滑り止め校」の三つに分かれます。現役生は「志望校=チャレンジ校」と捉えがち。ただ、受験の序盤に合格をもらわないと、不合格が続いて不安が募り、本命校の受験に響きます。仮に10校受けるとしたら、チャレンジ校が3校、本命校が4校、滑り止め校が3校、というイメージで。おそらく過去問は解き始めていると思いますので、その点数と答案を見てもらい、相性も判断してもらいましょう。

あくまで目安ですが、第1志望は5年分、第2〜4志望は3年分、第5志望以下は2年分(時間によっては1年分)解いてください。しかし、過去問ばかりを解いていても、学力は伸び切りません。明確になった苦手単元や問題形式を重点的に復習し、解き直す必要があります。演習のスケジュールは詰め込みすぎない(1日に複数年は解かない)のがおすすめ。このあたりが明確になると、「焦っても意味がない。とにかく急ごう」と、意識が変わってきます。繰り返しになりますが、やる気の問題ではなく、適切な目標設定と逆算的かつ具体的な計画作成が大切です。周りの助けを借り、お母様は演技でもにこにこ見守ってあげてください。

お悩み募集

※教育や育児、受験のお悩みに、教育アドバイザーの清水章弘さんや「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんら、子どもの学びや成長に詳しい専門家が交代でお答えします。みなさんのお悩みを募集しています。子どもの年齢や学年、お住まいの都道府県名のほか、相談内容をできるだけ具体的に書き、メールでエデュア編集部にお送りください。掲載は匿名です。すべての相談に応じることはできません。ご了承ください。
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