企業入社難易度ランキング

「10年間で入社が難しくなった企業」ランキング上位118社 食品、IT関連が上昇、メガバンクは…

2020.11.24

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井沢 秀
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学生が志望する業種や人気企業は、時代の環境とともに変遷する。企業の盛衰も時とともに移り変わる。ある業種で3番手、4番手だった企業がトップに躍り出たり、逆に花形だった業種や企業が落ちていったりすることもある。大学通信が算出している「企業入社難易度」を活用して、2020年と2010年を比較することにより、この10年間で入るのが難しくなった企業を検証した。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

リーマン・ショック後の10年で入社難易度が上がった会社

「企業入社難易度」は、大学通信が大学へのアンケート調査で収集している企業別就職者数と、大学入学時の偏差値を組み合わせて算出している。大学入学時の偏差値が高い、つまり地頭がよい学生が、就活でどのような企業を志望し、就職しているか、また企業がどのようなレベルの大学をターゲットとして採用活動を行い、実際にどんな学生を採用しているかを知るための指標と言える。

調査対象にしている企業は、日経平均株価指数の採用銘柄や、会社規模、知名度、大学生の人気企業ランキングなどを参考に選んだ419社。民間企業に就職することが少ない医学部と歯学部の単科大学を除いて、すべての大学を対象に毎年、就職者数をアンケート調査している。大学の偏差値は、駿台予備学校の模試の難易度を使用し、医学部と歯学部を除いた学部の難易度の平均値を取った。

「企業入社難易度」は次の方法で算出した。例えば、ある企業が東京大(難易度69.6)から3人、早稲田大(64.8)から6人、青山学院大(58.3)から3人を採用したとすると、「企業入社難易度」は、(東京大69.6×3人+早稲田大64.8×6人+青山学院大58.3×3人)÷合計採用者数12人=64.375になる。ランキング表では、小数点第2位を四捨五入している。

この企業入社難易度を20年卒と10年卒で比較した。掲載した企業は、入社難易度がこの10年間で2ポイント以上上昇し、入るのが難しくなった企業だ。いずれかの年の採用数が10人未満の企業や、10年前に比べて採用数が半分以下に減った企業は除いた。採用者数は大学への調査結果なので、各企業のすべての採用者数を網羅しているわけではないが、例年85%以上の判明率となっている。

10年はリーマン・ショックの影響で大学生の求人倍率が大きく下がり、学生にとっては就活が厳しい、企業にとっては買い手市場の年だった。20年は一転して求人倍率が上がり、大学生の売り手市場となっていた。企業はこの数年、ターゲットとする大学を広げていた。そうした中で入社難易度が上がっているのは、上位大学の学生から選ばれている企業と言える。

また、この10年の間に、合併・統合したり、企業名が変わったりした企業もある。その場合は、母体になった企業のデータを用いて、なるべく入れるようにした。

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