キャンパスリポート

APU学長の国際公募で出口治明氏が再選、コロナ対応と新学部設置が課題

2020.11.30

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中村 正史
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有名人学長として知られる立命館アジア太平洋大学(APU)=大分県別府市=の出口治明氏(72)が、2度目となる学長の国際公募で再選された。11月28日の学校法人立命館の理事会で決まった。任期は来年1月から3年間。(写真は出口治明学長=APU提供)

前回は他薦、今回は自ら名乗り

APUの学長選考は、2017年の前回から国内の大学ではあまり例がない国際公募を導入した。自薦、他薦を問わず、国内外から候補者の推薦を受け付け、学内の選考委員会が候補者を絞り込んで学校法人立命館の総長(立命館大学学長)に推薦する。総⻑は理事⻑と協議のうえ、理事会で選任する。

出口氏は、ライフネット生命保険の創業者として知られる。京都大学卒業後、日本生命に入社し、国際業務部長などを経て退職した後、還暦でベンチャー企業である同社を設立し、10年間、社長、会長を務めた。膨大な読書量に裏打ちされた希代の教養人としても知られ、『全世界史』『還暦からの底力』などの著書も多く、メディアでの露出も目立つ。

APUは、学生の半分が留学生で、約90カ国・地域から集まっており、国内で最もグローバルな大学だ。アジア太平洋学部と国際経営学部の2学部があり、学生数は約5600人。今年で開学20年の節目を迎えている。

前回の学長公募では出口氏は他薦で、連絡を受けて自分が候補になっていることを知り、初めてAPUのキャンパスを見に行ったという。今回は、APUの課題を見据えて、自ら候補者に名乗りを上げた。

出口氏が18年に学長になってからは、受験生やビジネスパーソンからのAPUの注目度が上がって志願者が増え、19年度入試では約5200人(募集定員660人)と、開学以来、最高になった。また首都圏の高校からの進学者が増えており、今年春の入学者は関東出身者が3割を超えた。

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