コロナ時代の塾活用法

塾を「うまく利用する」視点を きょうこ先生に聞くコロナ時代の塾選び「理想郷はない」

2020.12.07

author
葉山 梢
Main Image

長引くコロナ禍で、塾選びの視点が変わってきています。また、最近は中学受験の塾に低学年から通い始めるケースが増えています。どのようなポイントに気を付けて塾を選べばいいのか、多くの親子をサポートしてきた安浪京子さんに聞きました。

安浪京子さん

話を聞いた人

安浪京子さん

中学受験カウンセラー

(やすなみ・きょうこ) 1976年、岐阜県生まれ。神戸大学を卒業後、関西、関東の大手進学塾で中学受験生に算数を指導。また、プロ家庭教師として中学受験算数を20年近く指導。中学受験専門プロ家庭教師、親子のメンタルサポートを提供する株式会社アートオブエデュケーションを設立。きめ細かい算数指導とメンタルフォローで毎年多数の合格者を輩出している。「きょうこ先生」として「朝日小学生新聞」メールマガジン、「AERA with Kids」「プレジデントファミリー」などで様々な悩みに答えているほか、中学受験に関するセミナーを多数開催。中学受験に関する著書多数。

中小塾なら「面倒見がよい」?

今年はコロナ禍による緊急事態宣言で、大手塾は休校せざるをえず、授業もテストもできなくなりました。いち早く家庭の要望に応えてオンラインの双方向授業を始めた塾もありましたが、行き当たりばったりの対応のように見えるケースも少なくありませんでした。クラスのレベルに関係なく同じ内容の授業動画を配信したり、「双方向」をうたっていても複数の校舎やクラスをまとめて数百人規模で授業をしていたり、色々な制限があるとはいえ、きめ細かな対応ができていると言えるのはごく少数でした。不測の事態が起きたときのサポート体制は、これからの塾選びのポイントの一つになると思います。

「きめ細かな対応」というと地元の中小塾も選択肢に入ってくるでしょう。しかし、「中小塾であればどこも面倒見がよいだろう」というのは幻想です。「面倒見のよさ」の条件は、校舎やクラスの数ではなく「1クラスの人数」が少ないことが一つの鍵となります。入塾前によく確認しましょう。1人の先生が全教科を教えているような塾は、先生が忙しくて何年も前の価値観のままアップデートされず、中学受験のトレンドについて行けていない恐れもあります。「井の中のかわず」にならないよう、積極的に外部の大型模試を受けて立ち位置を把握し、実践力をつけるようにしましょう。

難関校を目指すならやはり、難関校に特化した大手塾はおすすめです。合格するには、同じ目標をもつ仲間たちにもまれてメンタルを磨くことも必要だからです。現時点では難関校を考えていなくても、大手塾にいれば予想以上に成績が伸びるケースもあります。

新着記事