コロナ時代の塾活用法

中学受験を目指すなら、小4から塾に入るのが当然? 塾通いの「適齢期」を考える

2020.12.10

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葉山 梢
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小6の9月に開始 本人がやる気になったからできた

漫画家の細川貂々(てん・てん)さんはこの春、小6の息子が4カ月間の受験勉強で私立中に合格し、てんまつを漫画「なぜか突然、中学受験。」(創元社)にまとめました。なぜ短期間で合格を勝ち取ることができたのでしょう。細川さんにも聞きました。

「なぜか突然、中学受験。」(創元社)から
「なぜか突然、中学受験。」(創元社)から

私たちが住む兵庫県宝塚市は教育熱心な家庭が多く、息子が通う小学校も受験する子が多いことで有名でした。息子にも何度か「中学受験する?」と聞いたのですが、勉強が嫌いだから「しない」と言われていました。

それが変わったのは小6の9月でした。運動会の組み体操が嫌で、組み体操のない私立中に行きたいと言い出したのです。受験するならここかな、と思っていた学校の学園祭に行ってみたところ息子も気に入り、受験が決まりました。

入試までたったの4カ月。通っていた補習塾からは「大手の進学塾に行ってください」と言われたけど、今さらついていけるはずがなく、ツレ(夫)が勉強を教えることになりました。時間がないので余計なことはせず、弱いところだけをやる感じです。

息子はそれまで学校の宿題すら床でしていたのですが、受験を決めた翌日から、自ら机に向かい始めました。大好きなゲームやYouTubeは禁止。漫画は1日1冊だけ。中学受験を描いた漫画「二月の勝者ー絶対合格の教室ー」(高瀬志帆・著)は親子で何度も読みました。受験生がどういうものか、この漫画で学びましたね。

10月に初めて受けた大手塾の模試は偏差値28、本命校の合格率0%。さすがにショックでした。でも12月には偏差値42、合格率70%まで伸びました。私立中が実施する本番同様の模試(プレテスト)も受け、息子に合いそうな学校を見つけることができました。

本命校は計3回受けたのに全敗。息子も私も泣きました。でも、息子はすぐに気持ちを切り替え、別の2校に合格しました。

本人がやる気になったからできた。もし親の意向で小4から進学塾に入れていたら、続いていなかったのではないかと思います。「やればできる」と自信がついたようで、自分の意見を積極的に言うようになりました。ゲームの時間は自分で管理し、机に向かう習慣も続いています。

親子3人でこんなにがっつり関わって行動するのはこれが最後だと思います。大変だったけど良い経験でした。

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