早生まれに負けない子育て

誕生日順のクラス編成で早生まれの子が伸びる! 玉川学園小学部の取り組みの教育効果は?

2021.01.07

author
山下 知子
Main Image

3月生まれがお母さんのおなかから出たころ、4月生まれの中には歩き始めている子もいる――。生まれて6年ほど、小学校入学段階では、その差はまだまだ大きいものがあります。玉川学園小学部(東京都町田市)は1年生を誕生日順に分けてクラス編成をしています。どのような教育効果が出ているのでしょう。学校を訪ねました。(写真は低学年が学ぶ玉川学園の校舎、いずれも岸本絢撮影)

年少と年長クラス 体格差は一目で

11月中旬の金曜日。小学1~5年生が過ごす低学年校舎からは子どもたちのにぎやかな声が響いていました。校舎は南国のホテルを思わせるかのような瀟洒(しょうしゃ)な外観で、気持ちが浮き立ってきます。

1年生は全部で4クラス。半分が英語で授業を行うバイリンガルクラス、半分が一般クラスで、それぞれ誕生日順に「年長」「年少」の2クラスに分かれています。各クラスとも、30人弱の児童が在籍しています。

3時間目の授業を見学しました。バイリンガルクラスの年長クラス「すみれ」では、英単語の聞き取りテストが行われていました。子どもたちは、米国出身のニコース先生が発する言葉に静かに耳を澄ませ、「thin」「moth」とプリントに書きつづっていました。隣の年少クラス「ゆり」に行くと、子どもの体格が明らかに一回り小さくなりました。こちらは算数の授業中。手遊びをしたり、机の下で足をぶらぶらさせたりしている子の数は、年少クラスのほうが多い印象です。

誕生日順のクラス編成で早生まれの子が伸びる!

文部科学省が2019年に実施した学校保健統計調査によると、7歳児の平均身長は男子が122.6センチ、女子は121.4センチで、6歳児はそれぞれ116.5センチ、115.6センチでした。つまり、1年生で誕生日が約1年違うと平均で6センチ近い身長差があるということになります。通常のクラス編成では、これほど体格差のある児童が同じ1年生として学んでいるのです。

教室の外には物語「おおきなかぶ」についての文章が貼ってありました。もちろん個人によって差はありますが、全体としてみると、年長クラスのほうが一つひとつの文字が丁寧で、バランスが取れているように感じます。職員によると、絵画では、年長クラスのほうが全体的に細かい部分まで描けているといいます。

新着記事