鉄ちゃんの育て方

鉄道研究部がオンラインに集合! 鉄道模型コンテストは初の生配信

2020.12.25

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葉山 梢
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新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、文化祭などの学校訪問の機会やコンテストなどのイベントが減る中、中高一貫校や高校の鉄道研究部の活動を紹介する二つのイベントがオンラインで開かれました。

初参加の片倉高校が2部門で最優秀賞

毎年8月に東京ビッグサイトで開かれていた「全国高等学校鉄道模型コンテスト」。今年は11月22、23日にYouTubeで生配信された。鉄道好きで知られるホリプロマネジャーの南田裕介さんやアナウンサーの久野知美さんが司会進行を務め、各校の作品を紹介しながら、学校や自宅にいる高校生とオンライン会議システムのZoomでやり取りした(アーカイブ動画はこちら)。

「HO車両部門」と「モジュール部門」の二つで最優秀賞(モジュール部門は文部科学大臣賞)に輝いたのが、初参加の東京都立片倉高校の鉄道サークルだ。代表の小関龍馬さん(3年)がコンテストに応募するために、鉄道好きの友人2人に声をかけて作ったサークルだという。友人たちは模型作りにはそれほど興味がなかったため、応募した2作品は小関さんが一人で制作した。

小関さんは小さいころからプラレールやミニカーが好きで、中学時代に独学で模型作りを始めた。「HO車両部門で作った『キハ40』は、初めて買ってもらったプラレールと同じ色にしました」とはにかむ。モジュール部門はJR中央線の湯の花トンネル(東京都八王子市)付近の風景を再現。高速道路の壁に埋め込まれた外灯や線路脇の踏切、信号はLEDで光るようにするなど細部の仕掛けにも凝った。

コンテスト参加校に呼びかけてZoomで「後夜祭」を開くなど行動的な小関さん。休校中には、手作りのNゲージのペーパーキットを販売するネットショップも開いた。卒業後は専門学校のロボット科に進む予定で「デザインや電気、プログラムをもっと学びたい」と意気込む。

片倉高校のプレゼンテーション動画から
片倉高校のプレゼンテーション動画から

同コンテストには例年、140~150校ほどが参加しているが、今年は約100校がエントリーし、実際に参加したのは89校にとどまった。事務局担当の寺西幸人さん(芝中学校・高校教諭)は「コロナの影響で、長期にわたって部活動ができなかった影響が大きい。自宅で部員が分担して作業するなど、制約がある中で頑張ってくれた。もう少し時間があれば作品を完成できたという学校もあった」と振り返る。

5年前から、参加校には作品を紹介する動画を制作してもらい、コンテスト会場で流したりYouTubeで配信したりしてきた。コンテストのオンライン開催は初めての試みだったが、高校生の動画制作やプレゼンのスキルは総じて高く、スムーズに進行することができたという。作品の人気投票に必要な「鉄コンアプリ」の登録者は2200人に上った。寺西さんは「地方の学校が参加しやすくなるというメリットもある。来年も今年と同様のスキームで配信したい」と話す。

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