エデュアお悩み相談室

タブレットでゲームばかりの息子 勉強に集中させるには?

2021.01.15

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善本久子
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  • ゲームや自分の未来についての考えをじっくり聞いて
  • ゲームや学習の時間について、本人が納得の上で約束を
  • 「ゲーム依存症は病気」という知識を持たせて

《質問者》
中学生の息子が、タブレット端末のゲームに夢中です。テスト前などはタブレットを見ながら勉強しています。取り上げようとすれば逆ギレされ、タブレットを投げ、勉強道具も投げ捨ててしまいます。成績が上がるはずもなく、それでさらにイライラするの繰り返しです。(愛知県 中2男子の母)

今号の回答者は、善本久子さん

《回答》 叱る、取り上げるは逆効果

ゲームに夢中で勉強がおろそかに、という例はしばしばあります。心配なお気持ちもよくわかります。昨年、世界保健機関(WHO)も深刻なゲーム依存は病気と認定しました。私は専門家ではありませんが、多くの生徒を見てきた経験から、病気に至る前に適切に対処すれば改善が可能だと考えています。叱ったり取り上げたりするのは逆効果なので、次のような方法はどうでしょうか。

(1)ゲームや自分の未来についての考えをじっくり聴いてあげる

ゲームに夢中なのは、プロのゲーマーなどの目標があるのか、一時的な快楽か、勉強から逃げたいのか、高校受験の希望は? など、まずは責めずにじっくりお子さんの考えを聴いてあげてください。実はお子さん自身もこのままではまずいと思っている、という例がほとんどです。そして中3になるとぐっと心も成長します。

(2)ゲームに使う時間、学習時間について本人が納得の上で約束をする

できれば自身でゲームに使う時間を決めさせて、それ以外は見えない場所にタブレットを置く約束をしましょう。学習時間も自分で決めさせます。自分で約束ごとを決めて自分で守る、そして守れたらほめてあげる。これは自己肯定感を高めるとても良い方法です。

(3)ゲーム依存症が病気であることについて知識を持たせる

これはちょっと作戦なのですが、学校の先生に相談して、授業や集会などでゲーム依存症について具体的に話し、警鐘を鳴らしてもらいましょう。親御さんの言葉には反発しても、学校で全員向けに言われると、病気になりたくない、と少し考えると思います。

私は毎年高3の生徒全員と面接をしていますが、大学受験前についゲームや動画を、という生徒に「とりあえず今週だけやめるって私と約束しよう」と言っています。後日廊下ですれ違った時に「校長先生との約束を守りました!」と笑顔で声をかけてくれたりします。

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