コロナでどうなる大学入試

家庭での感染予防にピリピリ 娘の大学受験目前、夫婦で衝突も

2021.01.13

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EduA編集部
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東京圏で緊急事態宣言が発令されるなか、受験生と家族は新型コロナウイルスの感染の不安をつのらせています。家庭での予防対策はどこまですべきか。家族間でも考えや感じ方の違いもあるなか、大学受験を控えた私立高生の娘がいる母親に話を聞きました。

屋外に出すのはベランダぐらい

――大学入学共通テストが目前に迫っていますね。

うちは国立が第1志望なので、とても大事な最初の試験。その直前に感染がどんどん拡大してしまったので、年が明けてからは外に出さないようしています。屋外はベランダぐらい。ここまで感染者の数が多いと、電車とか街とか、無症状の感染者がそばにいてもおかしくないですから。

首都圏で緊急事態宣言まで出てしまった。共通テストが中止にでもなったらここまでの娘の努力はどうなるの、という気持ちだったから、とにかく実施するという発表を知って、少しほっとしました。

ただ、宣言の後も感染者がすごく減っているというわけではない。しかも、感染が収まらなければ個別試験、国立の2次試験がなくなるかもしれない。なおさら共通テストの重要性が上がっている。ますます、ここで感染させられないという気持ちです。

――特に、どういう点が不安ですか。

娘が感染する不安はもちろんありますが、私たちが感染して「濃厚接触者」になってしまうことも避けないといけないので、神経を使います。親が濃厚接触者になってしまったら、子どもはどうなるの、という不安がありますね。

「受験生が濃厚接触者になっても受験はできる」というけれど、条件がありますよね。PCR検査で陰性が判明したらとか、当日に症状がないとか、いくつもの点をクリアしないといけない。もし前日に濃厚接触者となってPCR検査を受けなくてはいけなくなっても、すぐ受けられるのか、どこで受けさせてもらえるのか、結果はいつ出るのか、不安は尽きない。追試験があるとはいえ、そんなことで予定が変わったら精神的なショックは大きいでしょう。

いろいろ想像すると、親としてすごくプレッシャーを感じます。

――学校や予備校は?

学校は12月から休ませてもらっています。通っている高校は系列校に進学する生徒も多いので、受験しない子たちはコロナの感染に対する危機感が娘と違うようです。娘によれば、学校での「密っぷり」もすごいらしい。お昼もおしゃべりも、あまり気にしていないと聞いて、だれか1人が感染したらクラスや学校中に一気に広がると感じます。怖くなり、早めに休ませることを担任に申し出ました。

モチベーションという点でも違いがありますよね。受験がなければ、「勉強しなくちゃ」と必死にならないのも当然です。遊びたい、今を楽しく過ごそうと思う生徒たちと、受験目前の娘とは状況がまったく違う。周りがそういう中でも娘は受験勉強を頑張ってきたのだから、ここへ来て感染という事態になったらかわいそうすぎると思うんです。

通っている予備校は、「万全の感染予防策をとっていますから、こちらへ通わせて、集中できる環境で準備をした方が良い」と言っています。確かに、アクリル板のついたてを用意し、消毒なども徹底してくれています。ただ、隣の生徒と2メートル離れているわけではないから、もし感染している子がいたら、うつる可能性はありますよね。それも考えて、自宅で勉強させることにしました。

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