コロナでどうなる大学入試

鎌倉女子大入試・広報センター長の河村和宏さん「予定通りに入試を行うのが大学の責務」

2021.01.18

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中村 正史
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大学入試の一般選抜(一般入試)の本番直前、新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、不安が広がっています。年明け以降、試験時間を短縮したり、個別試験の中止を決定したりする動きも出てきました。2月から本格的に始まる私立大学の個別試験や国公立大学の2次試験は実施できるのでしょうか。鎌倉女子大学の河村和宏・入試・広報センター長に聞きました。(写真は昨年夏のオープンキャンパス。感染防止対策を取りながら高校生の相談に乗った=同大提供)

【話を聞いた人】鎌倉女子大入試・広報センター長

話を聞いた人

河村和宏さん

鎌倉女子大学入試・広報センター長

(かわむら・かずひろ)大学卒業後、広告代理店勤務を経て、1994年鎌倉女子大学に入職。教務課長、入試・広報課長を経て、2013年から現職。

総合型、学校推薦型の体験で不安が薄まった

――入試直前にコロナの感染が拡大している現状をどうとらえていますか。

昨年4月に最初の緊急事態宣言が出た時は、もっと悲惨な状況になるのではないか、もしかすると入試が全部できなくなるのではないかなどと考えていました。9月入学論が出てきたこともあり、春先はとても不安でした。

しかし、秋以降の総合型選抜(AO入試)や学校推薦型選抜(推薦入試)では、面接をオンラインに変えたりせず、対面で計画通りに行うことができたことで、対策を取れば一般選抜も予定通りにできるかなという感触を持ちました。一般の人々もそうだと思いますが、1年前のようにコロナが得体の知れない恐ろしいものという感覚はだいぶ変わってきていると思います。

――総合型や学校推薦型の経験が大きかったということですか。

そうです。それに面接より筆記試験の方がリスクは低いと思います。昨年12月に韓国で実施された、日本の共通テストに当たる大学修学能力試験を注目してチェックしていましたが、約42万人の受験生がいて感染の報告はされていません。そのことも参考になりました。

――試験日当日にさまざまなトラブルが予想されませんか。

いろんなことを想定していますし、受験生第一で対応します。例えば受験生が濃厚接触者となった場合、共通テストの対応と同様に、無症状で検査結果が陰性なら別室で受験できます。近くの受験生のせきが気になるから席を替えてほしいと言われれば対応します。

――試験会場の教室では受験生の席を離したり、教室を増やしたりするのですか。

本学は小規模大学で、一般選抜のメインとなる特待生チャレンジで志願者が700人くらい、共通テスト利用を含めた一般選抜全体で2000人くらいです。もともと、受験生の席は離していますし、例年より教室の収容人数を少し減らす程度です。変更したのは、東京、静岡、新潟など5カ所で行っている地区入試の会場に、昨年まではなかった別室を設けたことです。

――共通テストのマニュアルと同様に、各大学は個別入試で受験生の入構時の検温は行いませんが、微熱があってコロナ感染の可能性があるのに申し出ないことも考えられます。

文部科学省のマニュアルに沿って、受験生には1週間前から検温するように伝えています。受験生を信頼するほかありません。

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