わが子が伸びる習い事

教育学者・汐見稔幸さん「習い事を始める際、家庭での環境づくりは不可欠」

2021.01.25

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斉藤 純江
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幼児教育に詳しい東大名誉教授の汐見稔幸さん(73)は、子どもに習い事をさせるなら、家庭での環境づくりが不可欠だと言います。汐見さんに、そのひけつを聞きました。

汐見稔幸

話を聞いた人

汐見稔幸さん

教育学者、日本保育学会会長

(しおみ・としゆき)白梅学園大名誉学長、東大名誉教授。著書に「『天才』は学校で育たない」(ポプラ社)など。

数え年で6歳の6月6日

日本人は昔から教育熱心でした。学校がなかった江戸時代にも、庶民の子は寺子屋で読み書きやそろばんを習い、三味線や踊りなどの芸事をする子もいました。いったい何歳で「習い事」を始めればいいのかと昔の人たちも模索したようで、そのころは「数え年で6歳の6月6日」に始めるのがいい、とされていました。いまの年齢にすると4、5歳です。これは妥当な数字だと思います。4、5歳くらいなら、どうしてやるのかを理解できるし、自分なりに頑張ろうという気持ちにもなれます。

習い事を始めるにあたっては、家庭での環境づくりが欠かせません。「これからピアノを習おう」というときに、音楽に何のなじみもなく、動機付けもないまま、急に通い始めても、音楽を好きになったり、可能性を伸ばしたりするのは難しいかもしれません。家の中にすてきな音楽が流れているとか、家族で楽しく歌を歌っている、親がかつて習っていたピアノをもう一度弾いて楽しむ姿を見せるなど、習い事を始める前に、環境を準備してあげることは、とても大切です。

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