わが子が伸びる習い事

知力、感性、体力の3分野から一つずつ 数理的思考力も伸ばしたい

2021.01.26

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斉藤 純江
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わが子に合った習い事の選び方や、「行きたくない」と言われたときの対処法など、習い事にまつわる親の悩みは尽きません。花まる学習会代表の高濱正伸さんに、よくある習い事の悩みについて聞きました。

高濱正伸

話を聞いた人

高濱正伸さん

花まる学習会代表

(たかはま・まさのぶ)花まるグループ代表。算数オリンピック作問委員。著書に「なぞぺー」シリーズ(草思社)、「わが子を『メシが食える大人』に育てる」(廣済堂出版)など。

「行きたくない」原因は親に?

――習い事選びのポイントは?

子どもが「楽しい」と思えて没頭できるものなら何でもいいし、何歳から始めてもいい。将来を見据えて考えるなら、知力、感性、体力の3分野からそれぞれ選ぶといいでしょう。

体力分野なら、水泳がお勧めです。体幹や心肺機能が鍛えられるので、中学生くらいになってほかの運動を始めても応用がききますし、やりすぎてひじやひざを痛めるということもありません。

感性の分野は、ピアノやバイオリンなど、楽器の演奏がいいと思います。正解のない場面で自分を存分に発揮できる良さがあり、コツコツ練習して努力を積み上げることの大切さもわかります。感性を磨くことは、大人になってからここぞという勝負のときに自分なりの判断ができるという意味でも大事です。自由に絵を描ける美術系の教室や造形教室なども、感性を磨くにはお勧めです。

知力の分野は、幼児期から何か一つやっておくといいでしょう。読書や計算など学習の基盤づくりをしてくれる教室でもいいですし、パズルやロボット教室などで集中力や思考力を鍛えるのもいいと思います。集中力や思考力を幼児期から鍛えておけば、その後の学習でぐんと伸びていきます。

習い事がわが子に合っているかどうかの判断基準は、子どもの目が輝いているかどうかに尽きます。子どもの目が輝いているなら、必ず何らかの成果はあるでしょう。一方で、子どもはやりたくないのに、親が「何となくやっておいた方がいいから」とやらせ続けても、身につきません。

――習い事に「行きたくない」と言われたときの解決策は?

保護者の悩みで一番多いのがこの問題です。行きたくない理由はいろいろありますが、親が原因を作ってしまっている場合も多いです。

たとえば、比較です。きょうだいや友だちと比べて「上手じゃない」「練習時間が短い」などと親が言えば、楽しくやっていたことでも嫌いになってしまいます。親が「練習しなさい」と押しつけるようにやらせるのも、嫌いになる原因です。また、ピアノなどを親戚の前で無理やり披露させられた結果、急に嫌いになったという話もよく聞きます。本人が嫌がることを無理にやらせても、いい結果にはなりません。楽しく取り組める環境を作ることが、何より大事です。

習い事に行きたくない理由で意外に多いのが、弟や妹への嫉妬です。自分が習い事に行っている間に、弟や妹に親を取られる気がするのですね。これは、習い事自体が問題ではないので、子どもが親から関心を持たれていると思えるように、1対1で接する時間を作ってあげることなどが大切です。

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