わが子が伸びる習い事

月謝の目安を決め範囲内で選ぼう 親が教えられるものは「自炊」も

2021.01.27

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斉藤 純江
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習い事にかけるお金の目安や、やり繰りのポイントは? ファイナンシャルプランナーの坂本綾子さんに聞きました。

坂本綾子

話を聞いた人

坂本綾子さん

ファイナンシャルプランナー

(さかもと・あやこ)坂本綾子事務所代表。生活者向け金融・経済記事の執筆のほか、家計相談やセミナーなども行う。著書に「今さら聞けないお金の超基本」(朝日新聞出版)など。

習い事は「外食」のようなもの

――習い事にかけるお金の目安は?

就学前のお子さんについては、2019年10月から幼児教育・保育の無償化が始まりました。月数万円が浮く計算になる家庭であれば、その一部を習い事にあて、残りを貯蓄に回すことができますね。

私は、児童手当(原則3歳未満は1人月1万5千円、3歳から中学校卒業までは同1万円で所得制限あり)は、大学進学のために貯蓄することを勧めています。そのうえで、習い事にかける費用は、収入や子どもの数などをふまえて、「わが家は月々この金額まで」という目安を決めておくことが大切です。小学校高学年くらいから塾代がかかってくると、習い事全体にかかる費用は高くなりがちです。金額の目安を決めておかないと、習い事にお金をかけすぎた結果、大学で奨学金を借りることになった、ということになりかねません。

習い事の単価は都市部の方が高いですし、「祖父母が習い事の費用を出してくれる」という家庭も意外にあります。周囲と張り合おうとせず、払えるお金の範囲内で、家庭の方針をしっかりと持つことが大切です。

――限られた予算内で習い事を選ぶ場合のポイントは?

習い事は食事にたとえれば「外食」のようなもの。親が教えるのが難しい部分を、プロにお金を払って頼むのです。お金に余裕があればすべて外食でもいいのですが、そうでない場合は「自炊」という選択肢もあります。

私には社会人と高校3年生の2人の子がいます。上の子が小学生の時、スイミングを始めさせたいと思ったのですが、本人が嫌がりました。仕方がないので、私が自宅近くのプールに連れていき、水に慣れて少し泳げるくらいのレベルまでは教えました。

お金のためにそうしたわけではありませんでしたが、振り返ってみると、毎回の練習は2時間400円のプール代だけで済みました。スイミングスクールに通った下の子と比べると、かかったお金の差は歴然です。

勉強なら、塾に行く代わりに親が家で見てあげることもできます。運動系の習い事をする代わりに、公園で一緒に運動するという方法もあるでしょう。「自炊」となると、親の手間も時間もかかりますから、やりたい習い事のうち親が教えられないものをプロに任せる、という考え方もあると思います。

下の子の時は、こんなこともありました。小学生の時にやっていたソフトテニスは、コーチは子どもたちの親で、練習場所は小学校の運動場を借りていたので、かかるお金はほぼ実費だけでした。その後、もっと本格的にテニスをやりたいと硬式テニスクラブに入ったところ、かかるお金は格段に増えました。

もし、やらせてあげたいけれど費用の面で難しい習い事があるなら、あきらめる前に「外食」以外の方法がないか、考えたり探したりしてみてください。

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