コロナでどうなる大学入試

2次試験中止 信州大「緊急事態継続なら」、宇都宮大は決定 共通テストで合否判定へ

2021.01.22

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上野 創
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信州大は、2月8日以降にいずれかの都道府県で緊急事態宣言が出されていた場合、経法学部と人文学部の一般選抜の個別(2次)試験を実施せず、大学入学共通テストの結果のみで合否を判定する、と1月21日発表しました。宇都宮大学も同日、個別試験の中止を発表。いずれも、新型コロナウイルスの感染状況を理由とし、「受験生らの健康と安全を優先した」と説明します。大学側に理由を聞きました。(写真は信州大の松本キャンパス)

「共通テストが実施できたので」「学部ごとに判断」

――共通テストの1次日程が終わったことは影響していますか。

今回、悩んだのは、受験生に集まってもらうリスクを冒して、合否判定するためのテストをするかどうかということです。

もし、共通テストが実施されていなかったら、大学として合否の判定ができないので、うちはなんとしても個別試験をやることにしたでしょう。ただ、実際には共通テストを実施することができたので、もし個別試験を中止にしても判定できる状況になりました。

もともと、経法学部では学校推薦型選抜の一つとして、共通テストの結果と提出書類で合否判定をする入試方法があります。緊急事態宣言が解除されない場合は、一般選抜もそれに近くなるということです。

今回の共通テストの問題を見ると、よく工夫されています。その結果のみで合否判定をしても、十分に受験生の力を測れると判断しました。

――いずれかの都道府県が2月8日に宣言を出している状況のときは、としたのは?

想定したのはもちろん、東京などの大都市圏で感染が収まらない場合のことです。地方のどこか一つの県だけが宣言を出しているならば、感染を広げるリスクは高くないかもしれませんが、やはり全国から受験生が来るという点を考えました。独自に警戒宣言などを出しているところもありますが、政府の緊急事態宣言というのは重く、リスクの高さという点でわかりやすさもあるので、その状況で判断することにしました。

――医学部や理学部などほかの学部は中止にしないのでしょうか。

入試については最終的に各学部で判断することになっています。東京で試験をするのは、この2学部だけということも、判断に大きな影響を与えました。

――この時期に決めて発表したのは?

出願が1月25日から始まる予定で、2月5日までの消印有効としています。もし、発表するタイミングが遅れると、「そういうことなら別の大学や学部に出願したのに」という受験生が出てくる可能性があり、出願が始まる前にお伝えしないと不誠実だと判断しました。

また、2月8日時点の状況で(個別試験を)実施するかどうかを判断するのであれば、前期試験まで2週間以上ありますから、良いだろうと考えました。

――今回の発表で、出願者はどうなると見ていますか。

受験生がどう判断するか分かりませんが、おそらく例年よりは減るだろうと予想しています。そうなると、倍率は例年より下がりますが、自己採点で点数が良かった受験生が多く出願してくれるのであれば、新入生の質が落ちることはないとも思います。

いずれにしても、2月7日までに感染が収まり、松本や東京で試験が予定通りできることを願っています。

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