どうなる中学・高校入試

面接中止、追試設定……中学受験は試験当日の朝まで学校HPのチェックを、SNSの発信も見逃すな

2021.01.27

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葉山 梢
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山下 知子
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新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が発令される中、2021年の首都圏中学入試が本格的にスタートしました。2月1日には、東京都と神奈川県の私立中入試も一斉に始まります。面接の中止や追試の設定などが相次いでおり、首都圏模試センター教育研究所長の北一成さんは「試験当日の朝まで、学校のHPをチェックして」と呼びかけています。(写真は、受験生のかばんに下げられた合格守り=2021年1月10日、さいたま市、藤原伸雄撮影)

学習院女子は1月26日に面接中止を発表

首都圏の1都3県に緊急事態宣言が発令された1月8日前後から、多くの女子校で「面接の中止」が公表されています。1月26日には、学習院女子が面接中止を発表しました。学校側はホームページで「おひとりおひとりに向き合う時間を大切に考えて面接を行ってきました。(中略)安心して入学試験に臨んでいただくため、面接は中止することといたしました」としています。

桜蔭は1月9日、予定していた受験生の面接を「記述」方式に変更する、と発表しました。学校側は「面接で聞くようなことを試験の当日、紙に書いて提出してもらうだけで、ごく短い時間で終わるようにします。ただでさえ大変な時。受験生に余計なことを課そうとは思っていません」と説明しています。

同校ではこれまで、時間をかけて面接を行ってきました。コロナ禍の今年は短時間で終わるように準備してきましたが、緊急事態宣言が発令されたため、対面での接触そのものを避けるべきだと判断しました。

頌栄(しょう・えい)女子学院も面接を取りやめます。昨年12月11日に受験生と保護者同伴での面接を取りやめ、保護者のみの面接とすると発表していましたが、年明けの緊急事態宣言を受け、1月8日には保護者の面接も取りやめると発表しました。これまでは午前の筆記試験に続き、昼食を食べてから面接しており、面接の中止で対面での接触を減らすとともに、校内で飲食する機会をなくす狙いもあるといいます。

入試広報部長の湯原和則さんは「保護者が学校を知り、学校が保護者のことを知るため、長年、面接は大事にしてきたので残念です。昼食時に受験生同士がしゃべるとは思わないが、より安全に、と考えました」と話します。ただし、帰国生を対象とした入試では、例年通り、受験生と保護者が同伴する形での面接をするそうです。

横浜雙葉も、例年は受験日前の1月末に行っていた面接の中止を決めました。学校側は「分散してきてもらい、マスクをつけて行うつもりだったが、受験生は不安だろうと考えた。学校と家庭との共通理解のためにこれまで重視してきた面接だが、仕方ない」としています。

このほか、女子学院や雙葉、立教女学院、香蘭女学校、光塩女子学院、フェリス女学院なども面接を取りやめます。

待機場所の体育館で、間隔を空けて座る受験生の保護者たち=2021年1月10日、さいたま市、藤原伸雄撮影
待機場所の体育館で、間隔を空けて座る受験生の保護者たち=2021年1月10日、さいたま市、藤原伸雄撮影

首都圏模試センター教育研究所長の北一成さんによると、1990年代までは多くの私学の入試で面接が実施されていましたが、中学受験を目指す家庭が増えるなかで、受験生の負担軽減のため取りやめる学校が多数派となりました。ただ、一部の女子校やミッションスクールは、校風やキリスト教に基づく教育への理解を確認するために、あえて面接を実施してきたといいます。「緊急事態宣言が出る中で安心・安全を守るため、面接中止は苦渋の決断だったと思う。中止はあくまでも今年だけで、来年以降はオンラインも含め実施するのではないか」とみています。

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