企業入社難易度ランキング

「企業入社難易度ランキング」機械・鉄鋼・金属・造船 1位三菱重工業、3位クボタ、5位ダイキン工業…

2021.02.02

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井沢 秀
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大学入学時の難易度が高い、つまり地頭がよい学生は、就活でどのような企業を志望し、また企業は実際にどのような大学の学生を採用しているのか。大学通信は大学へのアンケート調査で収集している企業別就職者数と、大学入学時の偏差値を組み合わせて、「企業入社難易度」を算出した。業種別の今回は機械・鉄鋼・金属・造船。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

本社が関西の企業は近隣の難関大から採用

機械・鉄鋼・金属・造船は、日本の成長を支えてきた歴史ある企業が多い。

入社難易度トップは、総合重工メーカーで業績トップの三菱重工業。日本の製造業を代表する企業で、三菱UFJ銀行、三菱商事と並んで「三菱グループ御三家」の一角を成す。造船、発電設備、航空機、ロケット、鉄道車両、防衛など、幅広い事業を展開している。ただ、社運を賭けた国産初のジェット旅客機「スペースジェット」が6度の納入遅延の末、昨年10月に開発凍結に追い込まれ、事業の立て直しを迫られている。

入社難易度は、すべての業種を合わせた総合順位でも61位に入る。採用が多い大学は、大阪大(18人)、東京大、名古屋大、九州大(各17人)、慶應義塾大(15人)など。九州大は、創業の地である長崎造船所が近いこと、名古屋大はスペースジェットの開発拠点が愛知県にあることが、採用者が多い一因となっているようだ。

三菱重工業と並んで三大重工業メーカーと呼ばれるIHI(旧・石川島播磨重工業)は2位、川崎重工業は10位に入った。

IHIの採用数が最も多いのは早稲田大(13人)で、以下、東京大(12人)、京都大(11人)、東北大と東京工業大(各10人)など。川崎重工業の採用は、神戸大(28人)、大阪大(25人)、立命館大(16人)、九州大、同志社大(各14人)など。本社が神戸市、技術開発本部が兵庫県明石市にあるため、近畿圏の大学が多い。

機械・鉄鋼・金属・造船は、古い歴史を持つ企業が多く、創業や発展の経緯とのかかわりから、近隣の難関伝統大学とのつながりが深い。この点が採用大学の地理的な特徴となって表れている。

3位のクボタは、農機具で国内首位の関西の名門企業。本社は大阪市にある。農機具以外に鋳鉄管、産業用エンジン、水処理施設などを扱い、海外比率が約7割を占める。採用大学は、大阪大(17人)、神戸大(16人)、京都大、同志社大(各9人)、大阪市立大(8人)と、採用数の多い上位は近畿圏の大学が占めている。

4位の住友電気工業と5位のダイキン工業の本社も大阪市。住友電気工業は電線、自動車用ワイヤーハーネス、光ファイバーなど、幅広い事業を行う。採用大学は、大阪大(25人)、神戸大(14人)、東北大、京都大(各13人)、東京大、慶應義塾大、早稲田大(各8人)など。

ダイキン工業は世界最大手の空調機メーカーで、海外比率が8割近い。採用大学は、大阪大(35人)、神戸大(31人)、同志社大(21人)、関西大(16人)、京都大、立命館大(各15人)などで、本社に近い大学からの採用が多くなっている。

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