大学入学共通テスト 傾向と対策

第2日程の出題傾向は第1とほぼ同じ、英語では新タイプも 河合塾に聞く

2021.02.02

author
上野 創
Main Image

大学入学共通テストの第2日程が1月30、31日、全都道府県で実施されました。長期休校の影響で学習が遅れた高校3年生が受験したほか、新型コロナウイルスの感染や体調不良などで第1日程を受けられなかった受験生が追試験や再試験として受けました。第2日程の試験問題は、第1日程と比べてどんな内容だったのでしょうか。河合塾の分析と稲木博・教育教材開発部長の解説を紹介します。(写真は、間隔を空けて行われた第2日程の英語で、試験開始を待つ受験生たち=2021年1月30日、東京都文京区の東京大、瀬戸口翼撮影)

英語リスニングはやや難化

第1日程の各教科の問題で多くの人が指摘したのは「問題文の分量が多い」という点でした。前身の大学入試センター試験と比べて、設問に行く前の問題部分の情報量が増えました。「教科によって違いはありますが、基本的には第2日程も同じような傾向でした」と稲木さんは話します。

例えば英語のリーディングは、第2日程でも発音やアクセント、文法の問題がなく、6問すべて読解問題でした。いずれも、まずある程度の長さの英文を読む必要があり、問題冊子のページ数も増えました。

また、問題で提示された英文には、スピーチコンテストのお知らせや、ブログに書いたテーマパークの感想、音楽雑誌の記事など、さまざまなタイプの文章があり、なかには地図やグラフなどを読み解く必要がある問題もありました。

河合塾の分析では「第1日程と同様、複数の箇所を参照しなければ正解にたどりつけない設問が多く、解答するにあたっては第1日程と同程度の時間と手間がかかったと思われる」としています。問題数とマーク数は第1日程と同じで、総語数もほぼ第1日程並みでした。

いわゆる「本文」がなく、ある調査の三つの質問に対する答えを表で示し、設問が続く問題もありました。これは、第1日程でも、共通テストの試行調査でもなかった形式でした。また、「多様性を採り入れようとする劇団」について紹介したオンライン雑誌の記事を読んで問いに答える問題でも、記事本文を要約する文の空欄を埋めるという新傾向の問題が出題されました。

英語のリスニングについては、第1日程と同様に、読み上げ回数が第1問と第2問は2回、第3問以降は1回でした。マーク数と配点は第1日程と同じで、読み上げられた英文の総語数もほぼ同数でした。

稲木さんは「聞き取りの難しい比較表現やあまりなじみがないと思われるテーマの出題により、第1日程よりもやや難しくなっている」と分析しつつ、リーディング同様、図表やワークシートなどから情報を読み取り、聞き取った情報と合わせて判断する力が問われる点では、「やはり第1日程と似た傾向だった」とも話しました。

河合塾の分析では、「センター試験では音声を正確に聞き取り、聞き取った情報を他の表現に言い換える力や、選択肢を素早く読み取り、情報を整理するスキルが求められていた。共通テストではこれらに加え、第1日程と同様、図表やワークシートなどを正しく読み取り、聞き取った情報と重ね合わせて判断する力が求められた」としています。

第2日程では計算が必要な問題が出たことも、一つの特徴でした。

新着記事