学習と健康・成長

小学校教員・漫画家のusaoさんに聞く 失敗も楽しいことも「子どもと一緒に」

2021.02.26

author
ゆきどっぐ
Main Image

福岡県で小学校の教員として働くusaoさんは、20歳の頃からSNSで漫画を投稿。教員を中心に「元気がでる」「共感できる」と話題となり、2016年には書籍化もされました。usaoさんに漫画を投稿するようになったきっかけや、教員として子どもと接するうえで気が付いた大切なことを聞きました(イラストは「なんでもない絵日記」[扶桑社]より)。

Usao

話を聞いた人

usaoさん

漫画家/小学校の教員

(うさお)1991年大分県生まれ、福岡県在住。高校の芸術科を卒業した後、教育大学へ進学。小学校や幼稚園の講師を経験し、現在は小学校教諭。Twitter(@_usa_ooo)にて「usao漫画」「なんでもない絵日記」を連載中。著書に「usao漫画」「usao漫画2」「なんでもない絵日記」(以上扶桑社)がある。漫画の他にアクリル画作品なども発表している。

「自分の好きな絵で、人を笑顔にしたい」

――そもそも、漫画を発信しようと思ったきっかけを教えてください。

大学生の頃、友人が落ち込んでいたのがきっかけです。その友人の心に寄り添いたいけど、なんて声をかけたらいいかわからなくて……。私は言葉で伝えるよりも絵を描くのが好きだったので、現在の「usao漫画」に近いイラストを送りました。そうしたら「元気が出たよ」と言ってくれたんです。そのときに、「好きな絵で人を笑顔にできるなら、もっと描きたいな」と思いました。

それからSNSで漫画の発信を始めました。イラストではなく漫画にしたのは、言葉や空気感、子どもの顔のシワなどの「忘れたくない空気」を残せるように感じたからです。

usao_1
 「usao漫画2」(扶桑社)より

100人程度だったTwitterのフォロワーが一気に増えたのは、社会人1年目の頃。小学校の講師をしていたので、漫画の内容が子どものことになったんです。それで共感してくれる層が幅広くなりました。

発信しているのはウサギなどのキャラクターを使った「usao漫画」や夫のK氏との日常、学校での出来事です。嬉しかった一言や私自身の不安や悩みをストレートに表現した作品が多いです。

――Twitterでの読者層はどんな方が多いですか?

コメントをくださる方は教員が多い印象です。「自分が思っていたことを漫画にしてくれてありがとう」というコメントがほとんどですね。それ以外にも、悩んでいる人とか、心がもやもやしている人、子育て中の人も見てくれています。中には教え子もこっそりと見ているようです。

――これまでに反響があった漫画は?

教育系だと、私がうまくいかなかったときに、子どもたちが拍手してくれた漫画。それは「子どもって素直でかわいいね」と広がっていきました。

usao_2
「なんでもない絵日記」(扶桑社)より

あとは子どもの無邪気な表情とか癒し系の漫画に反応が多いです。

漫画を描くときは、誰かを傷つけることは描かないようにしているんです。結果的に、自分の落ち込んだ話とかが多くなるんですけど(笑)。でも、そういう漫画を通して、見てもらえる人に、「先生だって落ち込むし、人間なんだな」って知ってもらえると思うんです。

子どもたちを描くときは、「あなたのこういうところが素敵」という、文章でも写真でも表せられない気持ちを表現しています。

新着記事