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カリフォルニア大デービス校・藤田斉之さん「日本の教育の脆弱性をコロナが露呈した」

2021.02.22

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中村 正史
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日本の閉鎖的な環境は将来の致命傷になりかねない

――海外の大学にいると、日本の教育の問題点がよく見えるのではないですか。

私は、UCデービスが世界各国に提供する教育プログラムを管轄しています。新しいプログラムの方向性を考える責任者なので、常に5年くらい先を見ています。仕事柄、各国の社会構造が見えるのですが、日本の閉鎖的な環境は将来の致命傷になりかねません。

コロナはある意味できっかけになります。こういうことがないと教育界の変革は起こらないでしょう。日本の構造的な問題は以前からいわれていたことで、何もコロナで初めて浮き彫りになったわけではないのです。

私は米国に来て30年になりますが、どうしても日本のことが気になります。日本にいる人よりも、客観的に日本が見えていると思います。そして日本にいる人よりも、私は危機感を持っています。

私ができることは小さなことですが、少しずつでも影響を与えられればと思って、教育プログラムを提供しています。2月初めから行っている立命館大のオンライン留学プログラムでも、うれしいことがありました。模擬国連チームの学生とオンラインで交流した立命館大の女子学生が「私も模擬国連の活動に関わりたい」とUCデービスの教員に相談し、教員が「立命館でつくったらいいじゃないか」と提案したのです。今回参加した立命館大の学生が同じ活動に踏み出し、UCデービスの模擬国連チームとずっとつながっていったら、それはすごいことです。教育プログラムがたとえ数人の心にでも響くことがあって、何かのきっかけになってもらえたら、うれいしいです。

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