子どもを伸ばす部屋づくり

「リビング学習」で子どもの集中力アップ 横長の机と大きな本棚を置いて

2021.02.24

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斉藤 純江
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子どもの知的好奇心を育み、学習への意欲を引き出す部屋づくりの工夫とは。「百ます計算」の普及で知られる教育家の陰山英男さんに聞きました(写真はリビングに置いた長机=積水化学工業提供)。

陰山英男

話を聞いた人

陰山英男さん

教育家

かげやま・ひでお/陰山ラボ代表、基礎力財団理事長。広島県尾道市の小学校長、立命館小副校長、大阪府教育委員長などを歴任。著書に「本当の学力をつける本」など。

小学生はリビング学習がおすすめ

横長の学習机をリビングに

子どもの学習習慣は、住まいの環境で大きく左右されます。楽しく、集中して学べる仕掛けづくりが大切です。

小学校中学年くらいまでは、学習の場はリビングがいいでしょう。親の存在を感じられる距離感だと子どもが安心できて、勉強に集中しやすいのです。「リビング学習」のポイントは、リビングをいかに学習できる環境に整えるかです。

勉強する場所は、ダイニングテーブルとは別に確保することをお勧めします。ダイニングテーブルで勉強していると、食事の準備が始まれば中断しなければなりません。勉強をするときには子どもと親のほどよい距離感も必要で、ダイニングテーブルに親子が対面する形で座ってしまうと、子どもの一挙一動が親の目に入り、ついガミガミ言いたくなってしまいます。子どもの顔は見えないけれど、学習の雰囲気がわかるくらいの距離を保つほうが、子どもはリラックスして勉強に集中できます。

スペースに余裕があれば、リビングの窓際の外向きに机を置けるといいですね。机は有効スペースが広くとれる横長のものがお薦めです。横長ならきょうだいで並んで勉強することもできます。わが家では、オフィス用の長机をリビングに置いてみたところ、子どもたちに好評でした。

子どもが成長して、自分の部屋で集中して勉強したいと思うようになれば子ども部屋に移行すればいいし、中学生や高校生になってもリビングのほうが勉強しやすいなら、そうすればいいのです。最近は親が子どもの勉強をサポートする家庭も多く、勉強はずっとリビングで、というケースも増えているようですよ。

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