子どもを伸ばす部屋づくり

進んで片づける子に育てるには ポイントは部屋の「動線」

2021.02.25

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斉藤 純江
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子どもが自分で片づけられるようになるには、部屋づくりにどんな工夫が必要なのでしょうか。整理収納のプロでライフオーガナイザーの宇高有香さんに聞きました。

宇高有香

話を聞いた人

宇高有香さん

収納暮らしコンサルタント

うだか・ゆか/ライフオーガナイザー。個人宅の片づけやコンサルティングを行うほか、セミナーなども開く。著書に「子どもと暮らすラクに片づく部屋づくり」。

親が勝手に子ども部屋をレイアウトしない

部屋は子どもと一緒につくる

横浜市の高台にある約94平方㍍の2階建て住宅に住む宇高さんは、夫と小学6年生の長男、小学3年生の長女の4人暮らし。1階のリビングの一角にある約3・5畳の和室と、2階の7畳を半分に仕切った部屋が、子どもたちが主に過ごすスペースになっている。和室には子ども2人が並んで座れる座卓があり、子どもたちは学校の宿題はいつもここで済ませる。宇高さんの仕事スペースは階段途中の中2階にあるので、子どもの様子がわかり、宿題の確認もすぐにできるという。

2階の子ども部屋はもとは一つの部屋だったが、新型コロナウイルスによる休校を機に、部屋の真ん中に置いた二段ベッドを間仕切りにして、二つに分けた。部屋のイメージや飾る物は親子で一緒に考えた。それぞれの好みを反映して、長男の部屋は黒、長女はラベンダー色が基調になっている。

幼いころは多くの時間をリビングで過ごしていた子どもたちも、最近は、長男は学校の宿題を和室でする以外は、子ども部屋で過ごすことが多い。長女は勉強するときは和室、工作や読書などをするときは子ども部屋と使い分けているという。

子どもに勉強部屋を与えるときは、親が勝手に部屋のレイアウトや家具の配置を決めないことが大切だと宇高さんは言う。「急に子ども部屋をつくり、『今日からここで勉強して』『ランドセルはここにしまって』と一方的に決めても、子どもの使い勝手に合うとは限りません。子どもと相談しながら部屋の色合いや、使いやすい小物などを選ぶことで、部屋への愛着が高まり、片づけようという意欲も高まります」(宇高さん)

子どもの持ち物はすべて子ども部屋に置くと考えないこともポイントだという。宇高家では、1階の和室に子どもの教科書や学校の持ち物を収納する場所がある。子どもたちは学校から帰ると、ここで翌日の準備をしてランドセルに入れ、玄関近くにある階段の脇に置く。「子どもにとって、ランドセルを2階の自室まで運ぶのはハードルが高い。移動距離が長いと片づけられなくなるので、動線を短くすることが大切です」と指摘する。

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