学習と健康・成長

LINEで変わる学習スタイル 学びにアカウント活用、コロナ禍で広がり

2021.03.05

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ゆきどっぐ
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無料で音声・ビデオ通話やチャットが楽しめるコミュニケーションアプリ「LINE」。このLINEのアカウントを活用した学習が、コロナ禍で広がっています。子どもの学習スタイルはどのように変化しているのか。手軽なツールを使った学習について、LINEみらい財団、日本数学検定協会、いま-みらい塾に聞きました。

ダウンロードのひと手間がなく、手軽に始められる「LINE study」

2011年6月にサービスがスタートしてから、230以上の国・地域で利用されているコミュニケーションアプリ「LINE」。日本の月間アクティブユーザーは8,600万以上(2020年9月末時点)で、国内に広く普及していることがわかります。

LINE株式会社では、2012年から青少年のインターネット利用環境の整備に取り組み、CSR活動の一環として、情報モラル教育活動を中心に展開してきました。2019年12月には、これまでの教育活動から得られたノウハウや知見を、広く社会に還元するために一般財団法人LINEみらい財団を設立しています。

また、2020年10月にはLINEでオンライン学習サービスを提供する公式アカウントを「LINE study」として認定。先進的なオンライン学習コンテンツの開発に向け、取り組みを開始しました。同財団理事の村井宗明さんは、LINEを使った学びのメリットについて次のように話します。

「何より、手軽さ。LINE studyで認定している公式アカウントと友だちになれば、すぐに学習が始められます。ほかの学習系アプリのようにダウンロードする手間がありません。友人と日常会話のLINEチャットを楽しんでいる最中でも、トークに戻れば手軽に再開できるのも利点です」(村井さん)

中でも、LINEのユーザーにメッセージを一斉配信できるプッシュ通知は有効なのだそう。定期テストなどの時期に連絡することで、利用者にアカウントを振り返るようリマインドができるのです。

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一般財団法人LINEみらい財団理事・村井宗明さん(同財団提供)

「難問や国語の長文読解などは、LINEのチャット上のみでなく、ノートを利用しないと難しいケースもあると思います。選択問題などは比較的簡単に導入できるので英単語や社会科の暗記問題などはLINE、ほかはノートを使うという風にうまく活用方法を分けることで、より利用しやすくなるのではと考えています」(村井さん)

約30万人が利用するLINE公式アカウント 「新型肺炎休校サポート LINEみらい財団」

「LINE study」としてLINE上での学習を進める取り組みは、「コロナ禍で必要性を感じたため、大きく動き出した」と村井さんは言います。

その一つが、同財団が立ち上げた「新型肺炎休校サポート LINEみらい財団」というLINE公式アカウント。新型コロナウイルス感染症による臨時休校措置が始まった2020年3月2日に開設され、休校期間中の子どもたちをサポートしました。さまざまな企業や団体の協力もあり、授業動画や問題などのコンテンツを無料で提供。現在は保護者向けのコンテンツや教員向けのコンテンツも配信しており、より充実したラインナップになっています。

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「新型肺炎休校サポート LINEみらい財団」トーク画面

同アカウントの友だち数は29万5,197人(2021年1月15日時点)。利用者層は「中学生」が約39%と最も多く、次いで「高校生」約25%、「小学生」約19%となっています。

「全国の子どもたちが利用しており、地域差は大きくありません。大学入学共通テスト前には、関連する動画などのページビューが大きく伸びました。利用者からの直接の声は私に届いてはいませんが、利用人数や層を見ると役立ててもらっていると感じます。

LINE studyの認定アカウントも増えていますし、『こんな情報を伝えたい』と企業や団体から提案いただく機会もあります」(村井さん)

同アカウント開設当時はコロナ禍の影響がここまで長引くと考えていなかったそうで、今後も同アカウントを残すかは検討中だと言います。

「自治体でもLINEを使った学習は広がっています。千葉県市川市では『休校 学習サポート@市川市』というアカウントを作成し、休校措置から現在までLINEを使った学習支援を同市の子どもに向けて行っています。

今後、若い世代でSNSの利用時間はますます伸びていくでしょう。その中で、LINEを使った学習の必要性は高まります。我々としても、より力を入れていきたいと思っています」(村井さん)

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