企業入社難易度ランキング

「企業入社難易度ランキング」小売業 1位丸井、2位高島屋 ニトリが3位に上昇

2021.03.02

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井沢 秀
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大学入学時の難易度が高い、つまり地頭がよい学生は、就活でどのような企業を志望し、また企業は実際にどのような大学の学生を採用しているのか。大学通信は大学へのアンケート調査で収集している企業別就職者数と、大学入学時の偏差値を組み合わせて、「企業入社難易度」を算出した。業種別の今回は、小売業。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

上位は百貨店、ニトリが3位の理由は

企業入社難易度の業種別ランキングの最終回は、小売業。上位には、百貨店が入っている。

1位の丸井グループは、調査対象の全企業の中で、この10年で入社難易度が最も上がった企業である。業績悪化が続く百貨店業界にあって、2006年に発行したクレジットカード「エポスカード」の伸びにより、好調な業績が続いている。

難関大からの採用が増えており、採用者が最も多い大学は、明治大(8人)。以下、早稲田大(7人)、立教大(5人)、日本大(4人)、上智大、法政大、関西学院大(各3人)などが続く。

2位は1831(天保2)年に京都で創業した高島屋。2000年にジェイアール名古屋タカシマヤが開店し、2009年に日本橋店本館が百貨店建築として初めて国の重要文化財に指定された。近畿、中部、首都圏に旗艦店があることから、採用大学は、慶應義塾大(7人)、早稲田大(5人)、青山学院大、立教大、愛知淑徳大、同志社大、関西学院大(各4人)など、幅広い地域の大学が並ぶ。

業績不振が続く百貨店は経営統合が進んでいる。4位は2008年に三越と伊勢丹が経営統合してホールディングスになった三越伊勢丹。採用大学は、慶應義塾大(7人)、青山学院大(5人)、上智大、日本大、早稲田大(各4人)など。

5位は2007年に阪急百貨店が阪神百貨店を完全子会社として経営統合した阪急阪神百貨店。採用大学は、神戸大、立命館大(各6人)、関西大、関西学院大(各5人)、大阪市立大、同志社大、甲南大(各3人)などとなっており、関西圏の大学が並んでいる。

百貨店以外では、ニトリが3位に入った。600人近い採用者がありながら、入社難易度は高い。小売業の中で、大学生の人気が非常に高い企業であり、その一因は充実した人材育成制度にある。教育体系は「ニトリ大学」と総称され、2032年までに世界で3000店舗を実現するために、海外勤務にチャレンジしたい社員を公募する「グローバルトレーニー制度」や、入社2年目の全員が米国の最新動向を視察する「アメリカセミナー」、会社が指定する資格の取得に一時金を支給する「教育資格取得一時金制度」などを備えている。

近年の大学生は、就職先に対して自分が成長できる環境を重視する。特に難関大の学生にこの傾向が顕著だ。ニトリの採用大学は、早稲田大(34人)、関西大(33人)、関西学院大(31人)、立命館大(30人)、北海道大(26人)などとなっており、難関大から多くの学生を採用している。

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