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増え続け、危険度を増す「フェイクニュース」 真偽を見破る力を持った子供を育てるには

2021.03.10

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関口 修司
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  • SNSで広まるフェイクニュース(偽情報)。いまの子供たちは、真実より感情が優先する時代を生きていかなければならない。

  • 情報の真偽を見極めるファクトチェックの力を学ぶ必要。ポイントは情報源や発信時期を調べ、別の情報源に当たること。

  • 新聞を読む習慣を身につけて情報活用の精度を高め、進路選びや判断の軸をつくろう。

(写真は「CNNはフェイクニュースだ」と書かれたプラカードを掲げ集会に参加するトランプ支持者ら=2017年7月、オハイオ州ヤングスタウン、ランハム裕子撮影)

メディアリテラシーの育成が求められるも、教育現場はすでに手いっぱいで困惑気味

米大統領選はフェイクニュースで大混乱

「原発と石油コンビナートの爆発で有害な黒い雨が降る」と、東日本大震災のとき親友からメールが送られてきました。私は信じて雨の日の外出を控えました。

その後もフェイクニュース(偽情報)は増え続けるだけでなく危険度は増すばかりです。

アメリカの大統領選挙や連邦議会議事堂襲撃事件に影響を与えた陰謀論集団「Qアノン」は意図的にフェイクニュースを流していると言われています。しかし、問題なのは、多くの人がいまだに事実だと信じていること。また、たとえ偽だと知っていても、自分にとって良ければそれで良いと納得していることです。

トランプ大統領の選挙集会の会場周辺で掲げられていたQアノンの旗=2020年9月、ペンシルベニア州ミドルタウン、大島隆撮影
トランプ大統領の選挙集会の会場周辺で掲げられていたQアノンの旗=2020年9月、ペンシルベニア州ミドルタウン、大島隆撮影

SNSの情報が新聞より信頼される日が、目の前に迫っています。もちろんSNSの情報にも正しいものはありますが、フォロワー数ねらいの投稿や、悪意に満ちたデマもあります。子供たちは、真実より感情が優先する時代に生きていかなければならないのです。学校教育でメディアリテラシーの育成が求められていますが、パソコン操作やインターネット利用を教えるので精いっぱい。さらにプログラミング教育の登場で学校現場は困惑気味です。しかし、社会の変化は待ってくれません。情報の真偽の見極め方も学ばなければならないのです。

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