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VUCA時代を生き抜くために キッザニアで育む生きる力

2021.03.14

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先が読めないVUCA(※)時代を生きるこども達に育みたいもの、それがIQや学力では測ることのできない“非認知能力”です。この能力をテーマにした「キッザニア白書2021」が3月下旬に刊行されるのを記念し、以前から非認知能力の育成に注目してきたOECD東京センター所長の村上由美子さんと、キッザニアを運営するKCJ GROUP 株式会社 副社長の宮本美佐さんが対談。自立心や自己肯定感、共感力などのスキルがなぜ、こども達に必要なのかを語り合いました。

※VUCA(ブーカ): Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)という4つのキーワードの頭文字から成る言葉。自然災害や疫病、ITの急速な進化などにより環境が目まぐるしく変化し、従来の知識や価値観では予測できない状態を指す。

知識そのものよりも 自分で考える力が重要

VUCA時代を生き抜くためにキッザニアで育む生きる力
KCJ GROUP 株式会社 代表取締役副社長 宮本美佐さん

宮本 2021年はキッザニア東京の開業15周年なのですが、OECD(経済協力開発機構)の設立からはちょうど60周年になるそうですね。おめでとうございます。

村上 ありがとうございます。キッザニアはこども達が様々な職業体験を通して社会の仕組みを学べる教育環境、サービスを提供されていますが、私達も教育や人材育成の様々なフォーマットや意味、やり方について研究してきました。

宮本 今、日本の教育や人材育成についてどのようなお考えをお持ちですか。

村上 近年注目しているのは、自分で考える力の重要性です。この10〜20年で社会のデジタル化が急速に進み、知識や情報はインターネットで誰でもすぐ得られるようになりました。そんな時代に必要なのは、知識そのものではなく、それを基に自分で考えたり、問題を提起したりする力です。特に乳幼児期から小学生くらいまでは、目標達成に向けた情熱や他者への思いやり、自尊心など“非認知能力”と呼ばれるスキルの発達や教育に注目していくことが大切だと思います。知識のインプットを重視してきた従来の日本型の教育システムは、早急にシフトチェンジをしなければなりません。

宮本 3月下旬に発行する「キッザニア白書2021」でも、非認知能力をテーマにしています。キッザニアでは、こども達がこれからの実社会で生きる力を育むための、学びの機会を提供することをミッションに掲げています。生きる力とはまさにこども達が自分で課題を解決したり、何度もチャレンジしたり、いろいろなものに立ち向かっていく力のこと。非認知能力を育める機会を提供できればと願っています。

リスクを取ってでも チャレンジしてほしい

VUCA時代を生き抜くためにキッザニアで育む生きる力
OECD(経済協力開発機構) 東京センター 所長 村上由美子さん

村上 OECDが3年ごとに実施している学習到達度調査「PISA」によると、日本のこども達はテクニカルな意味での学力レベルはトップクラスですが、大志や自己肯定感などの非認知能力が弱いという評価が出てきました。何かをやってやろう、自分ならできる、という強いマインドを育てるには、リスクを取ってでもチャレンジする気持ちが必要です。ところが、こどもだけでなく大人も含め、日本人には失敗を恐れてリスクを取らないマインドが根付いているように感じられてなりません。

宮本 こどもに対して「なぜ失敗しちゃったの?」と問い詰めてしまう親御さんはいらっしゃるでしょうし、私自身がそんな風に我が子に接していたかもしれません。

村上 日本は減点主義なところがありますからね。リスクを取ってでも新たな挑戦ができる社会環境を作らなければ、決してチャンスは生まれません。大人が変わらずにこども達だけにチャレンジしなさい、というのはあり得ない話だと思います。

宮本 確かにまずは大人が変わらないといけないですね。失敗してもいい、何度打席に立っても大丈夫、と思える社会を目指さなければならないと私も思います。

村上 私はこどもが3人いるのですが、小さい頃はよくキッザニアで楽しませていただきました。うちの子は特に「ピザショップ」が大好きで、来場するたびにピザを作っていました(笑)。はじめは不格好なピザしか作れなかったのに、毎回挑戦するうちにだんだん形のいいピザが作れるようになって。失敗から得られる気づきや学びを、こどもが自分自身で見つけられるのがいいですね。

宮本 キッザニアでは基本的に保護者から離れ、こども達だけでそれぞれの仕事を体験します。そのため、自然に自立心が芽生えていくのだと思います。「キッザニア白書2021」で非認知能力の成長について調査していますが、やはり保護者の手から少し離れたところでこそ自立心が芽生え、それが自己肯定感へとつながり、最終的に非認知能力が育まれる傾向にあるという結果が出ています。

VUCA時代を生き抜くためにキッザニアで育む生きる力

こどもの非認知能力を 育むためにできること

宮本 お子さん達の非認知能力を育むため、村上さんご自身が普段から心がけていらっしゃることは何ですか。

村上 自分にいつも言い聞かせているのは、「こういう仕事に就いてほしい」というような私自身の考えをこども達に押し付けないようにしよう、ということです。なぜなら、こども達が社会に出るのは10年、あるいは20年後。私の知らない仕事を選ぶ可能性が高いと思うからです。

宮本 確かに、これだけ世の中が目まぐるしく変わっていくことを考えると、10〜20年後の社会は私達には読めないことも多いでしょうね。

村上 とはいえ、自分の考えをこどもに押し付けないようにする、というのは親にとってはまさに“言うは易く、行うは難し”(笑)。やはりこどもはかわいいので、つい「安定した収入を得られる仕事に就いてほしい」「幸せな人生を送ってほしい」などと思ってしまいます。

宮本 私もそのお気持ちはよくわかります。この先ずっとこどものそばにいられるわけではないのだから、と思うのですが……難しいですね(笑)。

村上 そうですよね。でも、残念ながらそういう親の気持ちには意味がありません。ならば今、私にできることは何かと言えば、答えが定かでない時代や環境の中でも、自分の頭でしっかり考えられる力をこども達に養ってあげること。こども達の自立を促し、非認知能力を育める環境をサポートすることだと思います。こども達が親から離れ、さまざまなアクティビティに挑戦するキッザニアもその一つ。親にとっても、こどもの自立心を養うために必要な距離をとる、いい練習の場になると思いますよ。

宮本 こども達はもちろん、保護者の方々にも、キッザニアをチャレンジの場として利用してもらえたら、私達もうれしいです。

VUCA時代を生き抜くためにキッザニアで育む生きる力

多様なこども達が集い 学び合えるキッザニア

VUCA時代を生き抜くためにキッザニアで育む生きる力

村上 キッザニアのもう一つのおもしろさは、多種多様な業種があり、こども達がそれらを体験することで、実際の経済や社会のつながりの概念を体感できるところ。いろんな業種が複雑な形でつながることで私達の社会が成り立っているということを、こどもの頃から何となくでも分かっているというのは、とてもいいことだと思います。

宮本 来場された方々からは「〈お金を預ける〉という体験をした後、こどもと一緒に銀行へ行くと銀行業務の様子をよく観察するようになりました」など、キッザニアでの小さな体験が実社会の中でつながる、という声はよくいただきます。新型コロナウイルスの影響で、これからより一層VUCAな時代になっていくと感じています。そんな時代を生きていくこども達にメッセージをお願いします。

村上 コロナ禍で私自身が気づいたことであり、将来への一つのメッセージとして思うことは、1人じゃダメだということ。「つながる力」が重要になると思っています。

宮本 こどもにとって、いろんな人に共感したり、違う意見にも耳を傾けたり、というソーシャルスキルは確かに大切ですね。

村上 はい。ただ、共感する相手が自分と同じような人だけではつまらない。自分とは違う考えの人、ちょっと変わった人にも共感することができれば、それまで見えていなかった世界が広がると思います。

宮本 キッザニアは、年齢も環境も異なる多様なこども達が集い、一つのミッションに向かって自分の意見を言ったり、他の子の考えを聞いたりしながら協力し合うことが求められる場所。こども達の「つながる力」が自然と育まれるような環境になるよう努めたいと思います。

■キッザニアの情報はこちらから キッザニア東京 キッザニア甲子園

村上由美子

話を聞いた人

村上由美子さん

OECD東京センター所長

2013年より現職。OECDの日本およびアジア地域における活動の管理、責任者。政府、民間企業、研究機関およびメディアなどに対し、OECDの調査や研究、経済政策提言を行う。

宮本美佐

話を聞いた人

宮本美佐さん

KCJ GROUP(株)代表取締役副社長

国際電信電話(株)(現KDDI)入社、国際海底ケーブル建設・運用計画策定に長く従事。2016年より新規事業の立ち上げ、地域活性化支援等を行う。19年KCJ GROUP(株)取締役、20年より現職。

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