企業入社難易度ランキング

「10年間で入社が難しくなった企業」マスコミ・通信・サービス ランキング上位37社 上位はIT系

2021.03.30

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井沢 秀
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学生が志望する業種や人気企業は、時代の環境とともに変遷する。企業の盛衰も時とともに移り変わる。ある業種で3番手、4番手だった企業がトップに躍り出たり、逆に花形だった業種や企業が落ちていったりすることもある。大学通信が算出している「企業入社難易度」を活用して、2020年と2010年を比較することにより、この10年間で入るのが難しくなった企業を検証した。業種別の第三回はマスコミ・通信・サービス。大学通信の井沢秀・情報調査・編集部部長が解説する。

1位はNECソリューションイノベータ

この10年で企業入社難易度が1ポイント以上上昇し、入社が難しくなった企業ランキングを見ていく。今回は、マスコミ・通信・サービス編。

IoTやDX(デジタルトランスフォーメーション)などの進展を背景に、ランキング上位はシステムや通信などIT関連企業が多く、上位10社のうち7社を占めた。

難易度が最も上がったのは、NECソリューションイノベータ。NECソフトを中心に7社が合併してできた企業だ。

10年前のNECソフトに比べて採用判明数が26人から331人に大幅に増加し、難関大からの採用が増えた。2010年は入試難易度が60以上の大学はなかったが、20年は16大学93人に急増した。採用が多い大学を10年と比較すると、明治大0人→22人、法政大4人→17人、立命館大1人→14人、芝浦工業大、早稲田大がともに0人→13人となっている。

2位はゲーム会社のコナミデジタルエンタテインメント。採用が多い大学は多摩美術大(6人)、中央大、早稲田大(各4人)、筑波大、明治大、法政大(各3人)など。これらの大学は、明治大(4人)と多摩美術大(2人)を除き、10年には採用がなかった。

3位はICTシステムの企画、設計、構築、運用、保守を主業務とする、富士通の100%子会社の富士通エフサス。採用判明数は101人から73人に減少しているが、入試難易度60以上の大学は3大学4人から、7大学15人に増えた。採用が多い大学を10年と比較すると、関西学院大2人→8人、明治大3人→6人、法政大2人→5人、同志社大3人→4人、立命館大4人→4人となっている。

4位はスミセイ情報システム。住友生命のシステム運用業務のために設立された企業で、生命保険業務管理や融資管理などに関するシステム構築が主業務。入試難易度が60以上の大学は1大学1人から、9大学16人に増加した。採用が多い滋賀大(7人)、埼玉大、和歌山大、立命館大(各4人)は、10年には採用がなかった。

IT関連企業では、大手のヤフーが9位。入社難易度が3.3ポイント上昇して59.2となり、32位の楽天(60.3)との差が縮まった。採用が多い大学を10年前と比較すると、東京大6人→16人、早稲田大14人→11人、筑波大1人→8人、京都大2人→8人、大阪大0人→8人。これらの大学は、いずれも入試難易度が60を超えている。

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