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俳優・鈴木亮平さん 兵庫県立国際高等学校 同級生はカウボーイ 米国留学で「野生の王国」体験

2021.04.01

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中村 千晶
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俳優として第一線で活躍を続ける鈴木亮平さんは、東京外国語大で英語を学び、英検1級や世界遺産検定1級を持っています。高校時代の一番の思い出は、アメリカ留学でした。

鈴木亮平

話を聞いた人

鈴木亮平さん

俳優

すずき・りょうへい/1983年、兵庫県西宮市生まれ。東京外国語大外国語学部卒。2006年にテレビドラマで俳優デビュー。映画やドラマで活躍し、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」では主人公の西郷隆盛を演じた。主演ドラマ「レンアイ漫画家」(フジテレビ系)が4月8日(木)夜10時スタート。

子どものころから英語が好きだったそうですね。

そうなんです。高1から1年間は留学することを決めていました。進学した兵庫県立芦屋南高校は留学期間の単位が認められて、帰国後に2年生に編入できたので選びました。英語好きになったきっかけは、両親が2度ほど連れていってくれたアメリカ旅行です。小学2年の時に行ったロサンゼルスはすごく楽しくて「英語ができるようになれば、いろんな人と話せる!」と思ったんです。

でも、中学時代、英語の勉強は学校の授業以外は特にやっていませんでした。学校でおおよそのことは学べるので、十分だと思います。あとは洋楽を聴き始めたことかな。歌詞の意味を知りたくなって、出始めのインターネットでスラングの意味を調べるようになりました。当時よく聴いていたのはセリーヌ・ディオン。中学男子にしてはちょっとロマンチックかもしれませんが(笑)、僕はバラードが好きだったんです。

そして念願のアメリカ留学へ。

高校時代を通じて、留学の衝撃に勝る体験はないですね。留学先はアメリカのオクラホマ州で、本当に「野生の王国」のようでした。ホームステイ先は牛を60頭飼っている農家で、敷地内にはビーバーやコヨーテ、アルマジロもいる。同級生の男子生徒はみんなカウボーイで、ピックアップトラックで学校にのりつけて、ボンネットにライフルをのっけているんです。「シカが出てきたら撃てるように」って。大自然のなかで動物に囲まれて過ごした1年間は忘れられない経験です。交換留学制度では、自分で行き先を選べません。でもそこがよかった。観光で行くと都市部しか見る機会がないと思いますが、アメリカの国土のほとんどはそうじゃない。「本当のアメリカ」を見られたような気がしました。

鈴木亮平
掛祥葉子(朝日新聞出版写真部)

留学中、外国では思った以上に日本は知られていないんだ、と感じました。日本人と韓国人と中国人の違いも分からないし、「日本にテレビってあるの?」と聞かれたこともありました。一番学んだことは「言葉や文化、肌や髪の色が違っても人間はみんな同じ」ということです。以来、必要以上に自分と人との間に壁をつくることがなくなりました。英語を十分に話せないので苦労もしましたけど、留学って苦労しに行くものです。濃い1年でした。俳優になりたいと思ったのは中学時代ですが、本気でやろうと思ったのは留学後です。海外の作品に出られるような俳優になれば、アジア人の存在感をもっと高められるかもしれない、と思うようになりました。

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