「主体性」を引き出すノート作り

先生はノートのどこを見ている? 通知表にもつながる「ノート点」、A評価のポイントは

2021.04.12

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葉山 梢
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中学校や高校の先生は生徒のノートをどのように評価しているのでしょうか。求められているのは、板書を写すだけの受け身の学習ではなく、自ら工夫して学ぶこと。ポイントは、授業中の「気づき」をメモすることにあるようです。

板書を写すだけはNG

東京都内の社会科の先生たちの間でノート指導に定評のある文京区立音羽中学校の入子彰子先生は「ノート作りは、自主的に創意工夫した学習をするための第一歩」と話す。

入子先生が指導するノートのポイントはまず、1コマの授業で扱う1テーマを見開き2ページにまとめること。左ページには板書を写し、右ページは予習・復習のほか、先生の話や自分が感じたことをメモする=図。「板書を写すだけの受け身の学習ではなく、主体的に考えることで内容の理解が深まり、後で見返したときにも記憶がよみがえりやすい」と言う。

先生はノートのどこを見ている? 「ノート点」のポイントは「気づき」をメモすること

全員のノートを集めるのは1学期に2回ほどだが、授業の終わりに「見てほしい」とノートを持ってくる生徒で行列ができることもある。「先生に見てもらうことは一つの動機付けになるので、必ず見て目印のスタンプを押しています」と入子先生。個人のノートとは別にクラスで1冊の「授業発表ノート」を回し、回ってきた人がその日の授業をノートにまとめ、次の授業で発表する取り組みもしている。絵を描いたりカラフルにしたり、他の人のノートを見ることが自分のノートの工夫につながるのだという。

入子先生がノートを評価する際に重視しているのは持続性と工夫だ。通知表の評価にもつながる「ノート点」はA~Cの3段階で、板書がきちんと写してあればB(普通)、1回だけではなく毎時間自分で学習し、気づいたことのメモを取っていればAをつけている。基準は最初の授業で説明しているという。

字のうまさは評価には関係ないが「自分で読めないような殴り書きはダメ。後から読み返せるよう丁寧に」と助言する。読み書き障害のある生徒には、最初は「板書の赤字部分だけメモして」と伝えるという。「ノートの書き方のパターンを決めておけば、ほとんどの人が3年後にはある程度書けるようになります」

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