エデュアお悩み相談室

ゲームを巡り仲間外れに 周りに合わせて持たせるべき? ポイントは「居場所」

2021.04.14

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小川 大介
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  • 幼少期の子どもがゲームに「のめり込む」ことは害
  • 子どもの意志ではコントロールできず、親の働きかけは必須
  • 他に得意なことや好きな分野がある子はゲーム依存になりにくい

《質問者》友達の影響でゲームを欲しがるので、1日40分を週3日、勉強をしたらその時間分だけ延長可能という約束で買いました。しかし「もっとやりたい」ともめたり、持っていないソフトの話に入れず友達から仲間外れにされたりしています。周りに合わせて、このままゲームを持たせ続けないといけないのでしょうか。(東京都 小4男子の保護者)

今号の回答者は「小川大介さん」

《回答》自信を持てる居場所を作って
子どもの「デジタルゲーム問題」に悩んでいるご家庭は、非常に多いですね。問題の所在は多岐にわたりますが、幼少期の子どもがデジタルゲームに「のめり込む」ことは明らかに害です。ゲームが持つ中毒性ゆえ生活リズムは崩れやすく、感情の制御にも影響がでます。ゲームによる強い刺激を脳が繰り返し受けると、日常生活での小さな達成感や喜びへの感度が鈍り、学習意欲が低下することも医学的に指摘されています。

困ったことにゲームの誘引力は強く、幼少期の子どもの意志の力ではコントロールできません。ゲームを楽しみつつも時間が来たら中断できる子に育つには、親の働きかけは必須。ただし働きかけ方は家庭の事情で変わります。たとえば親がゲーム好きの家庭では、ゲームを介した親子の交流が功を奏することがあります。リスクが高いのは、両親ともに忙しく子ども任せになりがちな家庭。朝早くにやる、親が帰宅してからやる、など安全な環境づくりの工夫が必要です。

ゲーム問題には親の関わり方に加え、お子さん自身の居場所の有無も影響を与えます。ゲーム「でしか」遊べない子と、ゲーム「でも」遊べる子の違いは、得意なことや好きな分野があるか、達成感を伴う経験を積んできたかです。学習習慣が確立している子がゲーム依存になりにくいのは、勉強に自分の居場所(自信)があるからです。スポーツでも習い事でも同じことが言えます。

さて、ゲームと友人関係についてのご相談ですが、お子さん自身の居場所はどのように育まれているでしょうか。友達に教えてあげられること、魅力を伝えられることは何があるでしょう? 学校以外の人間関係はどうでしょうか。ゲーム以外の居場所が見当たらないようなら、ゲームを介した「目先の友人関係」で安心を得ながら、本人の得意なことを育んであげるのも方法の一つです。今回、悩まれたことを、お子さん自身を見つめ直すきっかけにしてほしいと思います。

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