大学合格者ランキング2021 今年伸びた高校

MARCH首位の厚木は昨年12位から大躍進 神奈川県の学力向上進学重点校が上位に

2021.04.27

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安田 賢治
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全国一斉の長期休校、大都市圏では緊急事態宣言下で初の本番を迎えた大学入学共通テスト、一部大学の個別試験中止……と、異例ずくめだった2021年度大学入試。そんな「逆境」の中で合格実績を伸ばしたのは、どの高校だったのでしょうか。大学通信の安田賢治常務が解説します。(とくに断りのない限り、本連載の合格者数は、併願可能な私立大で複数の学部・入試方式での合格者を重複して数える「延べ合格者数」=解説はこちら=を採用しています)

今年のMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)5大学の一般選抜の志願者数は、立教を除いて減少した。私立大全体で約12%も志願者が減っているのだから無理もない。増えた立教大は今年から入試改革を行い、大学独自の英語の試験を文学部の1方式だけにし、ほかは外部英語試験や共通テストの英語を採用した。しかも全学部、試験日を複数回設けて併願しやすくし、志願者が6.8%増の6万5475人になった。

そんなMARCHの合計合格者数トップは、神奈川の厚木の609人で、昨年の12位から躍進した。2位は昨年の4位からアップした湘南、3位は山手学院と、いずれも神奈川勢だ。4位は昨年の32位から躍進した埼玉の浦和・市立。2007年に公立一貫校になり、昨年の333人から233人増えて566人となった。今年、MARCHの合格者が最も増えた学校だ。5位には、昨年の15位から躍進した埼玉の開智と、昨年トップだった神奈川の川和が並んだ。

トップ10を見ると、神奈川と埼玉の学校が強い。特に神奈川勢はトップ3を独占している。5大学とも本部は東京にあるが、キャンパスは神奈川や埼玉などにもあるからだろう。東京のトップは8位の青山、千葉のトップは10位の船橋・県立だった。

トップ2の厚木と湘南は、神奈川県から学力向上進学重点校に指定されている県立高校で、5位の川和もこの4月から新しく指定された。神奈川の重点校は5校で、ほかには8位の横浜翠嵐、11位の柏陽が指定されている。いずれもランキング上位に入り、高い合格実績を残している。神奈川の公立高で柏陽の次は27位の多摩だから、重点校とそれ以外の差が大きいことがわかる。

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