〈PR〉大学の研究室は、何をするところですか?

高校生が潜入レポート!! 神奈川大学工学部の研究室ってどんなところ?

2021.05.13

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「大学の研究室やゼミがわかれば大学選びは楽しくなる」──入学するまではよくわからない大学の研究室やゼミナールのことを高校生に向けて解説するオンライン進学ガイド「大学の研究室は、何をするところですか?」。今回はふたりの高校生が実際に研究室を訪問してレポートします。
横浜市中心部をのぞむ高台にある神奈川大学横浜キャンパスには、化学物質にまつわるすごい発見をした研究室があるとか。いったいどんな学生が集まって、なんの研究をするところなのでしょう? 興味津々、訪ねてみると、迎えてくれたのはやさしいイケメン教授でした。

大学の研究室は何をするところ
プロフェッサー 神奈川大学 岡田正弘教授 / あいらさん(私立高校2年生) / かえさん(私立高校2年生)

大学生になったら私たちは研究室でどんなことをするのですか?

いま皆さんに私たちの研究室を見てもらいましたが、さまざまな分析装置や実験装置がところ狭しと並んでいたでしょう? DNAを増幅する (PCR) 装置や、ふたつの細胞を融合して新しい細胞を作る装置など、研究に欠かせない最新鋭の装置がここにはたくさんあります。こういった機器を使って、研究テーマに基づいた実験、分析、調査をするのが研究室での主な作業です。

神奈川大学工学部物質生命化学科では3年生の後期から、私や大学院生や4年生の先輩たちと一緒に研究室で実験をしてもらいます。1、2年時は、高校の授業のように教室で講義を受けたり、実験室で化学実験の実習をしますが、その後、実際に研究室に配属されてからはまさに本物の大学が始まって、大学生活はガラリと変わりますよ。

高校生が潜入レポート!! 神奈川大学工学部の研究室ってどんなところ?

私の所属する工学部の物質生命化学科には、現在13の研究室がありますが、3年生になると、どの研究室に入るかを自分で決めます。ひとつの研究室には1学年10人ほどの学生が配属されて、4年生や大学院生といった先輩たちや同期のメンバーといくつかのチームを組み、それぞれ独立したテーマで研究を行います。

研究室ではセミナーなども行います。ただし、具体的になにをするかは先生によって異なります。私の場合は毎日、少しでも多くの時間を実験に費やすことが研究の成功だけでなく、学生自身の成長にもつながると考えているので、できるだけ実験に集中できるように課題は少な目にしています。

ちなみに私の研究室では、「習うより慣れろ」の精神で、練習はせずにいきなり“本番”から始めてもらいます(笑)。スキーも最初にゲレンデのいちばん上まで連れて行かれて滑って降りるしかないという状況のほうが早く上達しますからね。もちろん、私や先輩がきちんと手ほどきするので、自分にできるのか心配だという人もどうか安心してください。

研究はひとりだけでがんばってもうまくいきません。目標を達成するには、皆が助け合いながら責任感をもって継続することが必要です。研究室は、“社会を練習”するところ。そして研究を通じて皆さんに立派な大人になってもらうのが私の仕事だと思っています。

神奈川大学工学部・物質生命化学科ではどんな勉強ができるのですか? また、岡田教授はどんな研究をしているのですか?

まわりを見てみるといろいろなものがありますが、そのほとんどが化学物質です。つまり、世界は化学物質からできているともいえますし、それゆえに化学の分野はとても広大なんです。なかでも物質生命化学は、物質化学と生命化学の両方を扱う研究分野。モノづくりを通じて未来を切り開いていくのが物質生命化学科で、物質や生命に関連するさまざまな化学が学べます。

私の研究分野は天然物化学といって、文字通り、天然(自然)に存在する化学物質を研究しています。「生物活性物質化学研究室」という名前を付けたのは、なかでも生物に対して働きかける性質を持つ活性物質、たとえば毒や薬といった化学物質を研究しているからです。

高校生が潜入レポート!! 神奈川大学工学部の研究室ってどんなところ?

2008年に下村脩先生(名古屋大学特別教授)が「どうやってクラゲが光るのか」という研究でノーベル賞を受賞されました。GFPという光る (蛍光) たんぱく質によってオワンクラゲが光るということを下村先生は突き止めたのですが、このGFPを細胞内の目印として使うことで生命科学研究が革命的に変わりました。生物活性物質のひとつが、たとえばこのGFPなんです。

私の研究室の研究も、そんな未知の生物活性物質を "見つけたり"、"作ったり"、あるいは“いじったり”することです。ここでひとつ、自慢させてください(笑)。ComXフェロモンという化学物質の構造を世界で最初に解明し、人工的に合成することに成功したのが、実は私です。この物質は皆さんにもなじみのあるところで活躍しているもので、納豆がネバネバするのは、実はこのComXフェロモンがあるからなのです。

ネバネバ自体はγ-ポリグルタミン酸という化学物質が原因なのですが、ComXフェロモンが納豆菌からγ-ポリグルタミン酸が作り出される際のスイッチの役割を果たしているということを見つけました。これは単にネバネバの秘密を解明しただけにとどまりません。スイッチの役割を果たす物質を発見したことで、ほかのさまざまな細菌、たとえば病原性細菌や食中毒細菌の毒のスイッチを切る方法の発見や、新しい医薬品の開発などにつながっていくかもしれないのです。生物活性物質化学という学問は、そんな大きな夢と可能性を秘めているのです。ワクワクしませんか?

学ぶことの楽しさ、研究室で研究することの喜びとはなんですか?

私は小さい頃から生き物が好きで、生物図鑑やファーブル昆虫記などを夢中になって読み、学者に憧れていましたが、実際に研究者になろうと思ったのは、大学に入ってから。先生が楽しそうに研究の話をしているのを聞いて、思いがいっそう強くなりました。

研究にいちばん必要なものは気力だと思います。実験では多くの場合、成果が出なかったり、失敗に終わったりするもの。それほど、新しい発見というのは難しいものなんです。研究とは挫折の連続ですから、いちいちクヨクヨしているようでは前に進みません。でもそれだけに、実験が成功した時は、驚くほど晴れやかな気持ちになれます。それに、新しい生物活性物質を発見することは、まるで宝探しのような楽しさもあります。

高校生が潜入レポート!! 神奈川大学工学部の研究室ってどんなところ?

研究とはなにかということでは、高校の運動部を想像してみるのもいいかもしれません。勝つために一生懸命練習して頑張るように、研究室で研究を続け、いろいろな辛いことなども乗り越え、研究成果をあげていく。それがひいては自身の成長につながっていくのではないでしょうか。

専門知識をいかした職業に就きたいのなら、大学院に進学することをおすすめしますが、3年から4年生の短い期間の研究で、たとえ成果を挙げられなかったとしても大きな価値があると私は確信しています。研究室から生み出された成果は、みんなの成果。私自身、大学院生や学部生の皆さんがいてこそ研究を続けていくことができます。研究室のメンバーは、ありがたい同志なんです。

たとえ研究室に入ったばかりの学生であろうとも、その日から人類の科学の進歩に確かに関わることができるということ。これこそが、研究室で学び実験することの喜びではないでしょうか。

     ◇

今回お話を聞いたのは

神奈川大学 工学部 物質生命化学科 生物活性物質化学研究室

岡田正弘教授が率いるこの研究室では自然界に存在する天然有機化合物の研究をしています。

とくに生物に対してなんらかの作用をもたらす生物活性物質に注目しています。

研究室を訪ねてみて

あいらさん(私立高校2年生)
いままで科学の実験はあまり好きじゃなかったんですが、実際に研究室を見せてもらったら、なにか自分でもやってみたいと思えてきました。同じことに興味を持っている学生さん同士が助け合って実験しているのを見ていると、皆さんが研究にとてもやりがいを感じているんだと思いました。

かえさん(私立高校2年生)
大学の研究室がどんなところなのか、ここに来るまでは想像もできなかったのですが、皆さんがいろいろな機械を使って真剣に実験をしている姿はとても素敵でした。また、互いに教え合うなど、とてもよい雰囲気だったので、自分も研究室で研究をしたいと思いました。

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「研究室」や「ゼミ(ゼミナール)」って 聞いたことはあるけれど、いったい何を するところかわからない。そんな疑問に、 大学生ナビゲーターが在学生の目線で高 校生にもわかりやすく紹介するWebサイ ト。

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