国語のチカラ ~「読み、書き、表現」アップの鉄則~

我が子の国語力を高める! 学習の土台作りの仕方

2021.05.14

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南雲 ゆりか
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低学年の間は、読解テストの解法テクニックなどよりも、生活の中でたくさんの語句や表現に親しむことに注力するとよいでしょう。

多くの語彙(ごい)や言い回しになじんでいればワンランク上の本が読めるようになり、その本からさらに言葉を吸収し、読む力も向上するという好循環が生まれます。この積み重ねが読解問題を解くための土台を形成します。

国語学習への意欲につながる、日常生活での働きかけの方法を考えてみたいと思います。

言葉を教えるという意図をもって対話をする

大人との対話は、子どもの語彙を増やすのにおおいに役立ちます。大人のものの見方や考え方に触れられるのも大きなメリットです。中学入試の文章を理解するには大人の視点も必要だからです。

大人の話に子どもが聞き耳を立てていることがありますが、これは国語学習としてはよいことです。

子ども相手に話すときには易しい言い回しになりがちですが、言葉を教えるという意図をもって少し難しめの言葉を使うことをおすすめします。初めて聞く言葉でも、話の流れや状況から意味を推測できるものです。子どもが意味をたずねてきたら、丁寧に教えてください。

日常的なやりとりの中でどのように言葉を教えていくか、例を挙げてみましょう。

〇子どもの話を別の表現で受け答えする

たとえば、「今日はドッジボールで当てられちゃうし、給食のスープをこぼしちゃうし、大変だった」という話を聞いたら、「あらまあ、踏んだり蹴(け)ったり。まさに泣きっ面に蜂だね。明日はきっといいことがあるよ」などと受け答えするのです。

自分の体験したことを表す言葉ですから、「踏んだり蹴ったり」も「泣きっ面に蜂」も印象に残るでしょう。

〇子どもと一緒に体験しながら、感じたことを言う

緑豊かな公園に遊びに来たとき、「新緑がまぶしいね。風薫る五月なんていうけれど、今日は風もさわやかで気持ちがいい」などと口にしてみます。

こうした季節に関する表現を苦手とする受験生はたくさんいます。

語句テキストで暗記するのもいいですが、五感を働かせて覚えると、実感を伴った言葉として身につくと思います。

〇テレビなどを見ながらコメントする

たとえば、アニメを一緒に見ながら「こういうおせっかいはありがた迷惑だね」「この人はおちゃめだね」などとコメントするのもいいですね。「おせっかい」「おちゃめ」という言葉を知らないお子さんは意外にいます。

あるいは、スポーツのニュースが流れてきたら、「すごいね」で終始せずに、「大勢のアスリートが血のにじむような努力をしているけれど、大会に出られるのはほんの一握りの選手なんだよ」などとコメントしてみるのもいいでしょう。

さて、もっと気楽に、遊びを通して言葉とたわむれる方法もあります。

言葉を使って遊ぶ

〇しりとりや連想ゲーム

言葉を使った遊びといえば、子どもたちの大好きなしりとり。頭の中を検索して言葉を取り出す練習になるので、おおいに楽しんでください。

また、「リンゴ→くだもの→バナナ→黄色→ひよこ……」のように関連する言葉をつないでいく連想ゲームも言葉を考えたり発想したりする練習になります。

〇なぞなぞ、クロスワードパズル

ぜひやっていただきたいのが、言葉を使ったクイズやなぞなぞ遊びです。

ひとつひとつの言葉をしっかり読み取る練習になります。親子で問題を出し合ったり、子どもに正解の理由を説明させたりするのもよい取り組みです。

クロスワードパズルは「カギ」を読み取ったうえで言葉を想起するところが、国語で必要な頭の使い方と重なります。少し格上のものにチャレンジすると新しい語句も覚えられます。

〇俳句など五七五の表現

言葉を考えて使う練習になります。川柳や標語、俳句など五七調のリズムは唱えるのも楽しいですね。お笑いの要素が入ってもいいので、親子で作ってみてください。

〇ジョークやシャレなどで遊ぶ

シャレが言えるのは、言葉を操る力がある証拠です。また、機知に富んだユーモアやジョークは、言外の意味を解釈する力があってこそ楽しめます。

意外なことに、受験生たちはユーモアや皮肉を読み取るのが苦手です。生活の中で、ジョークを交わすのは国語力を鍛えることにもつながります。

机上の勉強も必要ですが、子どもと過ごすゆるやかな時間の中で、たくさんの言葉とたわむれてみてください。

我が子の国語力を高める! 学習の土台作りの仕方

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