学習と健康・成長

デジタル時代、子どもの耳トラブルに注意 合わないイヤホンは外耳炎のもとにも

2021.05.27

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夏野 かおる
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コロナ禍におけるリモートワークの影響で、イヤホンを長時間使用する方も多いのではないでしょうか。実際、SNS上ではイヤホン使用による耳のトラブルが報告されており、オンライン授業を受ける子どもも同様に注意が求められるかもしれません。「イヤホン難聴」をはじめとした耳トラブルとその予防法について、日本医科大学付属病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の松延毅さんに伺いました。

Takeshi_Matsunobu

話を聞いた人

松延 毅さん

日本医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 准教授

(まつのぶ・たけし)慶應義塾大学卒。医学博士。耳鼻咽喉科専門医。日本医科大学 耳鼻咽喉科・頭頸部外科 准教授、慶應義塾大学医学部 非常勤講師。

イヤホン使用で高まる、2つの耳トラブルリスク

——コロナ禍でリモートワークを実施する方が増える中、長時間のイヤホン使用による耳のトラブルが報告されております。オンライン授業を受ける機会が増えた子どもたちの耳にも同様に、何か変化はありますか。

はっきりとしたデータはないため、個人的な見解にはなりますが、コロナ禍によって特別に子どもたちの耳にトラブルが増えている印象はありません。それよりは、動画サイトやスマホゲームの流行などがじわじわと与えてきた影響のほうが大きいように思います。

動画サイトなどの視聴でイヤホンを長時間使用すると、どうしても耳に負担がかかります。その意味では、コロナ禍でのオンライン授業化も一端を担っているかもしれません。

――イヤホンの使用によって、具体的にどんな耳のトラブルが起きるのでしょうか?

特にリスクが高いのは、「外耳炎」と「音響性聴覚障害」の2つです。

耳から耳の穴、その奥の鼓膜に至るまでの部分を外耳といいます。その外耳のどこかで炎症が起こった状態が、外耳炎というわけです。

一方で音響性聴覚障害とは、強大音(強くて大きな音)によって、耳の中にある音を捉えるための細胞(有毛細胞)が傷つき、聴力が低下した状態を指します。次ページでは、それぞれの詳細をご説明していきます。

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