大学合格者ランキング2021 今年伸びた高校

京大文系は西大和学園が首位 近畿圏外でも根強い人気

2021.06.08

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安田 賢治
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全国一斉の長期休校、大都市圏では緊急事態宣言下で初の本番を迎えた大学入学共通テスト、一部大学の個別試験中止……と、異例ずくめだった2021年度大学入試。そんな「逆境」の中で合格実績を伸ばしたのは、どの高校だったのでしょうか。大学通信の安田賢治常務が解説します。(とくに断りのない限り、本連載の合格者数は、併願可能な私立大で複数の学部・入試方式での合格者を重複して数える「延べ合格者数」=解説はこちら=を採用しています)

京大は学部別に学生募集を行っている。科類別に募集して2年間は教養教育で広く学ばせる東大とは、大きく違うところだ。初めから大学で何を学びたいかがはっきりしている受験生にとっては、選びやすいといえよう。なお、総合人間学部など理系入試を行っている学部もあるが、ここでは文系学部として掲載している。

その京大の文系学部合計合格者数トップは西大和学園(奈良)の27人だ。京大全体の合格者は11人増の63人となったが、そのうち文系が7人増だった。一昨年は8人だったから、文系合格者数が大きく伸び、それが京大全体の合格者数を押し上げたといえる。2位は北野(大阪)の25人、3位は甲陽学院(兵庫)の22人、4位は洛南(京都)の21人、5位は膳所(滋賀)と洛星(京都)の19人だった。いずれも地元、近畿地方の学校だ。近畿圏以外では11位の東海(愛知)が14人でトップとなっている。

トップ10圏外では、12位の洛北(京都)が昨年の2人から11人増えて13人になった。洛北は府立の中高一貫校で、京大全体の合格者数は昨年と変わらず22人だった。昨年は文系2人に理系20人合格だったのが、今年は文系13人に理系9人合格と、文理の内訳が逆転した。

京大の入学定員は文系学部合計が970人に対し、理系学部合計が1853人だ。ほぼ1:2で理系学部の入学定員が多いため、理系学部合格者が多くて当たり前なのだが、文系学部合格者のほうが多い学校も見受けられる。トップ30校で見ると、洛北以外にも14位の長田(兵庫)は23人中12人が文系だ。同じく14位の熊本(熊本)が20人中12人、21位の海城(東京)が15人中9人、25位の武蔵(東京)が14人中8人、29位の新潟(新潟)が13人中7人と、それぞれ文系が過半数を占めた。近畿圏外の学校が多く、地元以外でも京大文系の人気は高い。京都で学ぶことへのあこがれもあるようだ。

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