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問題【国語】「はしがき」を読み解く

2021.06.14

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40都道府県から生徒が集う西日本有数の予備校・高松高等予備校と朝日新聞が、高校受験に役立つページを用意しました。各教科の問題と解答はもちろん、各問についての解説も充実していて、手応えはバツグン。保護者の皆さんも中学生向けと侮らず、ぜひお子さんとチャレンジしてみてください。

問題 次の文章を読んで、あとの問いに答えよ。

はしがき

研究の苦心談のようなものを、という依頼をついうかうかと引き受けてしまったが、考えてみると①どうにも書くことがないのである。第一たいした業績もないのに、「苦心」などとはまことにおこがましいことである。まして研究はまだ序の口であって、これからいよいよむずかしくなってくることを思うと、既往は論ずるに足りないような気がする。そんなわけで執筆が遅れているうちに、実父の突然の死去に遭(あ)い、到底約束の期限には間にあわぬと思って、一旦お断りしたのであるが、強(た)ってのご注文にやむなく急(きゅう)遽(きょ)筆を走らせることとなった。

回顧すると、私の研究がともかくも小さな実を結ぶにいたったのは、非常に多くの人々のさまざまな援助協力の賜(たま)物(もの)である。私はいろいろな意味で本当に運がよかったのである。自分一人の力がいかに小さなものであるかがしみじみと感じられるのである。この機会に私は「苦心」よりは②むしろ「恩」と「運」とを語らしていただきたいと思う。

(湯川秀樹『半生の記』による。)

問1 ①のように言う理由はなにか。

問2 ②のように思う理由はなにか。

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