新しい英語の学び方

「小学英語の変化」文部科学省の英語専門家に聞く 狙いは? 中学英語との違いは?

2021.06.17

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斉藤 純江
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2020年度から小学5、6年生で外国語(英語)が教科になり、国語などと同様の評価の対象になりました。中学校で学ぶ英語とはどう違うのでしょう。文部科学省初等中等教育局の視学官として、全国の学校に英語の指導法を助言・指導している直山木綿子さんに聞きました。(写真は各社の小学5、6年生向けの英語の教科書)。

直山木綿子

話を聞いた人

直山木綿子さん

文部科学省初等中等教育局視学官

なおやま・ゆうこ 文部科学省初等中等教育局視学官。国立教育政策研究所教育課程調査官・学力調査官。元公立中学校英語教諭。

文法より「伝え合う」を重視

小学校での外国語教育は、かつての中学英語の指導法を前倒しにしたものではありません。文法の学習や英文和訳ではなく、栄養バランスの良いメニューを考えて発表する、住むまちを紹介する、夏休みの思い出を伝え合うといった場面を設定し、英語で考えや気持ちを伝え合う「言語活動」を中心に進められるのが特徴です。コミュニケーションしたくなるような目的や場面、状況を設定できるかがポイントになります。

かつての英語の授業であったように、教科書の英文を一つずつ和訳するのではなく、日本語が与えられなくても、意味がわかるような場面を設定し、状況から意味をつかめるようにします。文法についても、中学のように「不定詞」や「過去形」といった形での学習はしません。英語の4技能と言われる四つの力のうち、「聞く」「話す」という活動を繰り返すなかで、日本語とは違う英語の基本的な構造に気づくよう促します。 4技能のうちの残る二つである「読む」「書く」も段階的に学びます。

授業の担い手は自治体や学校によって違っていて、担任や英語専科の教員のほか、外国語指導助手(ALT)とのチーム・ティーチングの形などで進められます。

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