新しい英語の学び方

中学・高校の英語授業、基本は「英語で」 やり取りと即興性を重視

2021.06.21

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斉藤 純江
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学習指導要領の改訂で、英語の学びが大きく変わります。中学では2021年度から授業は英語で行うことが基本になりました。高校も2022年度から、ディスカッションなどを通して発信力を強化する科目「論理・表現」が新設されます。英語の授業や学習法はどう変わるのでしょうか。家庭での効果的な勉強法と併せて専門家に聞きました。(イラストはFROG KING STUDIO・太田朝子)

文法や語彙は使いながら身につける

文部科学省の教科調査官なども務めた敬愛大国際学部の向後秀明教授は、中学・高校の新学習指導要領について、「英語での『やり取り』と『即興性』重視を大きく打ち出したのが特徴です」と説明する。「これまでは生徒が英語の表現を覚えて言ってみる、という授業が多かったのですが、これからは実際のコミュニケーションを意識し、即興でやり取りできる力の養成を目指しています」。聞いたり読んだりしたことを活用して、話したり書いたりする、という具合に、英語の4技能を結びつけて伸ばす指導も重視しているという。

中学では今回の改訂から、高校と同様に「授業は英語で行うことが基本」となった。教科書も文法項目ではなく、「英語で何ができるようになるか」という活動目標に沿って構成されている。

文法や語彙(ごい)は、英語に繰り返し触れるなかで身につけていくが、3年間で学ぶ単語数は「1200語程度」から「1600~1800語程度」に増えた。向後さんは「インプットする単語が増えればコミュニケーションの幅が広がります。すべての単語をすぐに話せる、書けるようになる必要はありません。まずは聞いたり読んだりして理解できることを目指しています」と話す。文法では、実際のやり取りで頻繁に使われる現在完了進行形や仮定法が新たに加わっている。

高校は「論理・表現Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」が選択科目として新設された。スピーチやプレゼンテーション、ディベート、ディスカッションなどを通して、発信力を強化するのが狙いだ。

向後秀明さん
向後秀明さん

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