新しい英語の学び方

「使える英語」授業ルポ①滋賀県立米原高校・堀尾美央先生 ディベートで4技能を磨く

2021.06.23

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斉藤 純江
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先生に続いて英文を音読し、書き写して逐語訳。そんな授業を受けた保護者も多いのではないでしょうか。 最近の授業は、ちょっと様子が違っています。小中高校で「使える英語」の授業に取り組む先生の授業を全3回で紹介します。1回目は滋賀県立米原高校・堀尾美央先生のディベートの授業です。(写真は堀尾先生の授業風景)。

英語力を総動員して自力で議論

滋賀県立米原高校で5月下旬、普通科英語コース2年の生徒約10人が円形に机を並べ、「東京一極集中」の利点と問題点を英語で話し合っていた。学校が独自に設定した「実践コミュニケーション」の授業で、ディスカッションやディベートを通して英語力を高めるのが狙い。クラスを3分割した少人数制で、担当の堀尾美央先生と濵川 綾先生が授業を組み立てている。学習指導要領の改訂で来春から新設される「論理・表現」を先取りしたような内容だ。

「企業が集まり、ビジネスがしやすい」。生徒の一人が英語で口火を切ると、別の生徒が「ものの移動は難しくないから、そうとも言えないのでは」と指摘しようとした。だが、口火を切った生徒にはうまく伝わらない。周りの生徒が「交通網が発達しているということだよね?」「田舎と都会の間のことを言いたいんだよね?」などと英語でやり取りを繰り返して、2人の間をつないだ。

話し合いの制限時間は25分間。事前に調べてきた利点や問題点のメモをもとに、自分たちで議論を進める。準備をしても、実際に伝わる英語で表現するのは簡単ではない。言葉につまったり、うまく伝わらなかったりするが、堀尾美央先生は「話し合いの間は助けませんし、辞書も使わせません」ときっぱり。「持てる英語力を総動員して、仲間と助け合いながら議論を進めることがコミュニケーションの練習になり、英語力を高めます」

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