「1人1台」の生かし方

ICTの現場から シームレスにつながる学校の授業と家庭学習 茨城県つくば市立茎崎第一小

2021.07.12

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柿崎明子
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プリント形式の宿題をなくす

プリント形式の宿題もなくした。いまは教員が推奨する家庭学習のリストを作って配布している。ワークブックの○ページから○ページまでをやろう、環境問題の○○について調べてみよう、お薦めの本を読もうなど、単元に関連する学習を50項目ほど挙げ、児童は興味のある項目を学び、パソコンで記録する。教員は自身のパソコンで児童の進捗(しんちょく)状況を確認し、必要に応じて個別に声をかけているという。

大坪聡子さんは「学校で学んだことを自分で調べ、深められるようになり、子どもの意欲が高まっているようでありがたい」と話す。

実は、大坪さん自身も中学校の教員で、つくば市のICT教育推進委員を務めている。つくば市では「つくばチャレンジングスタディ」という小中学生を対象にした教科書準拠の問題を解くことができるeラーニングシステムを活用している。学習者の能力に合わせて出題の難易度が変化する仕組みで、小中学生に1台ずつのパソコンが配備されてからは、この教材を家庭学習として取り入れる生徒が増えているという。

大坪さんは「つくば市の教育は、自ら課題を見つけ、探究的に学び、問題解決をする力を育むことが目標。ICTを効果的に活用することにより、一歩ずつ近づいていると感じます」と手応えを口にする。

夏休みの自由研究に活用

茎崎第一小では、保護者とのやりとりもほとんどデジタルに変えた。学校からの配布物をデジタル化し、欠席の知らせやアンケート、コロナ禍をきっかけに始めた体温チェックなどの健康観察もスマホでやりとりできるようにした。「印刷や配布、届いたかを確認する必要がなくなり、教員の負担がかなり減りました」(武藤教諭)。お知らせが確実に届き、やりとりや管理が楽になったと保護者にも好評だという。

今年の夏休みは、パソコン本体だけでなく電源コードも自宅に持ち帰り、自由に使えるようにする予定。村田教頭は「毎日写真を撮って植物の成長を記録したり、実験してデータを取ったりすることもできます。旅先で写真を撮るのもいいですね。子どもたちがどんなふうに工夫し、創造的に使ってくれるのか、今からわくわくしています」と話している。

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