エデュアお悩み相談室

宿題をこなすだけの高2の娘がもどかしい 静観の時期…でも計画の立て方を助言しては

2021.07.14

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善本久子
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  • 高校生は親が介入する時期ではない
  • 子どもの視野を広げ、モチベーションを高める
  • しなやかな心とタフネスを

《質問者》娘は国立大学の薬学部を目指しています。高校の成績は上位ですが、学校や塾の宿題を淡々とこなすだけで、計画や見通しもなく勉強しているようです。主体的にやるべきなのは子ども自身と分かっているのですが、もどかしくて口出ししたい気持ちになります。(兵庫県 高2女子の母)

今回の回答者は善本久子さん

《回答》計画はスモールスパンで

主体的に学習に取り組むことが大切だと言われる昨今、お子さんが受け身に出された課題だけを見通しなくやっているように見えると心配なのはよくわかります。しかし賢明な親御さんご自身がおっしゃるとおり、高校生はもう介入する時期ではないと思います。私自身も娘の勉強には努めて距離を置くようにしてきました。もどかしいですが自立のためには必要な試練ですよね。

お子さんはしっかりと学習して成績も良いようですし、高校の先生の指導もあるでしょうから、高2の今は信頼して様子を静観してもいいと思います。ただ、最終的に受験勉強において自分で計画を立てることは重要で、私も高校に勤務していた頃は繰り返し生徒に次のように言っていました。「計画はスモールスパンで。内容や量で計画すると挫折するので、最初は時間で計画を立てる。それなら自分の意志で必ず達成できる。そして、できた自分を褒めて次の計画に向かう。達成する。自分を褒める。これを繰り返すうちに、一定時間に自分がこなせる量も把握でき、ゴールまでの道のりが見えてくる」。計画を立てる際の助言として、このようなことを伝えることはありかもしれません。

この困難な時期にお子さんの意思として薬学の道を志しているのであれば素晴らしいことです。研究の道か、医療の現場で貢献か、コロナ禍をどう乗り切るべきか、世界のワクチン格差は、など話題には事欠かないと思います。そうした話題をさりげなく投げかけながら、お子さんの視野を広げ、モチベーションを高めていくのも一つの方法です。

最後に、勉強に努力して成果を上げてきた女子は、社会に出る段になって、男女の格差や偏見などの壁にぶつかることが多くあります。その時にくじけないよう、しなやかな心とタフネスを育ててあげてほしいと思います。若い女性が堂々と望む道を開拓できる社会であるために、我々大人の責任は大きいと痛感していますし、お子さんが志を全うできることを心から祈っています。

教育や育児、受験のお悩みに、善本さんら子どもの学びや成長に詳しい専門家が交代でお答えします。お悩みを募集しています。子どもの年齢や学年、お住まいの都道府県名、具体的な相談内容をメールでエデュア編集部(edua-mail@asahi.com)までお送りください。掲載は匿名です。

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