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バイオリニスト・廣津留すみれさん 大分県立大分上野丘 ハーバード大受験を支えたタイムマネジメント

2021.08.12

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中村 千晶
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世界に通じるバイオリニストであり、テレビコメンテーターとしても活躍する廣津留すみれさん。ハーバード大とジュリアード音楽院という世界最高峰の教育機関で学びました。日本ではどんな高校時代を送っていたのでしょう。

それでハーバード大受験を決めたのですね。

高2の終わりに先生に話したら「ええ? あのハーバードですか?」と(笑)。前例がないので、自分でインターネットで受験方法を調べて11カ月間、猛勉強しました。ここで生きたのがバイオリンと学業を両立させるために編み出していた「タイムマネジメント」です。まずToDoリストに「するべきこと」を書き出します。受験のように大きな目標があるときは、まず全体像を見ます。ハーバード大受験まで11カ月。3カ月後までに、1カ月後までに、すべきことを細分化していき、最終的に「今日なにをするのか」を決めます。それによって「いまやらなければいけないこと」がクリアになります。優先順位を決め、重要でないことは省略。リストは手書きし、できたことから消していきます。「すべてを終えて早くリストを捨てたい!」という気持ちがモチベーションになります。

次に時間配分を考えました。海外の大学を受験するには、まずは英語です。「5分間で30個の英単語を覚える」ミッションを自分に課し、通学中などすき間時間に単語を覚え、ほかは5分、10分単位で「数学」「世界史」などを切り替えて学習しました。複数のことを並行してやったほうが私には効率よく頭に入るんです。もちろん1日1回はバイオリンの練習も欠かしませんでした。バイオリンの練習は、私にとって歯磨きや食事のように体に染みついているデイリールーティンなんです。

単語の暗記は英語と日本語を交互にひたすら唱える方法です。スペルを気にしていると進まないので気にせず、書いてもし間違えたら「間違えたノート」に書いておきます。間違えた場所を書き出したり、付箋を貼ったりして、そこを重点的にやるほうが効率的です。バイオリンの練習も同じで、すべてをまんべんなく練習しようとすると時間がなくなります。

学びや受験のただ中にある10代にメッセージを。

好きなことをとことん突き詰める「オタク」になってほしいと思います。いまは何かを究めれば、それが仕事になる時代です。自分に自信もつきます。ハーバード大で感じたことは「自分に自信がある人は、他者をリスペクトするのだ」ということ。人を素直に褒め、尊敬する心の余裕を持てる。みんながそうなれば、世界は平和になると思うのです。

写真/張 溢文(朝日新聞出版写真部)
写真/張 溢文(朝日新聞出版写真部)

大分県立大分上野丘高等学校

創立136年の歴史ある公立高校で、九州大や大分大のほか、東京大など首都圏の難関大にも多くの合格者を出している。政治、経済、文化の多分野で活躍する著名人が多く、俳優の石丸謙二郎や建築家の磯崎新も卒業生。

【所在地】大分市上野丘2-10-1

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