エデュアお悩み相談室

答えを丸写しする小6 このまま中学受験する? 小4の時期に原因、基本の教え直しを

2021.08.11

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小川 大介
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  • 学習方法を習えていないまま6年生になってしまった
  • 大切なのは学習方法の改善
  • 目先に振り回されず基本の学習を

《質問者》小6の4月にいったんは中学受験をやめることにしましたが、6月から元の塾に復帰しました。「頑張る」と言うのですが、横についていないと答えを丸写ししています。4年生から成績が上がらず、できないことが当たり前になっているようです。できない問題があって悔しいという気持ちが見えず、中学受験以前の問題なのでは、と危惧しています。(神奈川県 小6女子の母)

今回の回答者は小川大介さん

《回答》優先すべきは基本の教え直し

6年生の夏休みのタイミングで相談いただけたことは、本当に良かったと思います。ある意味では、ご相談者の言う通り「中学受験以前の問題」だからです。今起きていることは、お子さんの気持ちの問題ではなく、学習方法を習えていないまま6年生になってしまったという問題なのです。

受験学習の要素を大きく分けると、「理解」「暗記」「訓練」の三つで表現できます。「理解」は授業を受けて復習することで、「暗記」は授業中に始まり、復習そして宿題に取り組む過程で、そして「訓練」は演習(多くの場合は宿題)とテストによって深めていきます。大切なことは毎日の取り組みの中で、学習成果を点検し、学習方法を改善していくことです。授業の受け方、ノートの使い方、宿題の取り組み方を学び、答え合わせ、テスト直しを次の学習に生かしていきます。小学生一人にできることではありませんから、大人が適切に関わって学習方法を教えていきます。または一緒に試行錯誤して、本人なりの学習方法を見つける手伝いをします。

また、中学受験塾のカリキュラムでは、小4は学習の仕方を学ぶ学年、小5は分野別の学習を網羅的に進める学年、小6は5年生までの学習内容をもとに問題演習を重ねていく学年というのが基本設計です。つまり、お子さんの場合は小4の学習時点で大人(先生、親)の適切な協力を得られなかったために、今の状態があるのです。

すでに6年生ということで、「入試」が気になることでしょう。しかし、4年生の学習ができていないまま今に至っている以上、優先すべきは勉強の基本を教え直すことです。中学生以降の学習にも大きく影響するので、目先に振り回されず取り組んでください。

親御さんとしては、もっと早くに助けてあげれば良かったという後悔があるかもしれませんが、その気持ちはこれからの応援に変えていきましょう。くれぐれも「手遅れだ」という諦めの気持ちを親が持たないこと。行うのは学習方法を学び、知識と学力を一歩一歩高めていくことだけです。

教育や育児、受験のお悩みに、小川さんら子どもの学びや成長に詳しい専門家が交代でお答えします。お悩みを募集しています。子どもの年齢や学年、お住まいの都道府県名、具体的な相談内容をメールでエデュア編集部(edua-mail@asahi.com)までお送りください。掲載は匿名です。

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